東京マラソン ボランティア後記

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晴れたことに何より感謝した東京マラソン2008。
2回目の今年はスポーツドリンク(ダブルアミノバリュー)担当として参加するため、オレンジのウェアが支給された。

集合場所で名簿をチェック、アミノ班のボランティア27名に手順を説明。
入船橋交差点、35km給水所に着くとすぐ、ドリンクを積んだトラックがやってきた。
マニュアルによれば、交通規制が布かれる9時50分から事前作業を開始するのに、予定より早すぎる。重いカートを下ろす横を、ビュンビュンと一般車が飛ばしていく。

「まもなく車椅子ランナーが来ます!早くセッティングを終了して下さーい!」の声。
えっ、どうなってるの!? 紙コップを並べるテーブルがまだ来てないよ!
一番端の給水ポイントに下ろされてしまったテーブル10個を、慌てて10名でぞろぞろと引き取りに行く。

前5列、後ろ5列に並べたテーブルに紙コップを並べ、ドリンクを注ぐ作業を開始。その数、終了までに4,400個。ランナーたちが持ちやすいように、コップ半分の量に加減する。
喉がカラカラに渇いてつい飲んじゃおうかと思うけれど、これはランナーたちの飲み物。我慢我慢で作業を続ける。

ドンドンドンと打ち鳴らされる太鼓のあと、トップの車椅子ランナーの姿が見えた。拍手の中をあっという間に走り抜け、持ち場にはまた静寂が戻ってくる。

マラソン開始
車椅子ランナー

マイドリンクを持つ車椅子ランナー、招待ランナーが走っていく間は、ボランティアたちものんびり応援ムードだ。しかし・・。日差しは暖かいし、今回は楽に終わるかもしれないなと思ったのが大きな誤算。一般ランナーたちが見えてくると、現場はとたんに忙しくなった。

ランナーがテーブルに並べた紙コップを取ろうとして失敗、ひっくり返すロスタイムをなくすため、手のひらにコップを載せて取りやすくする。
「頑張ってください!」「ありがとう!」
受け取ってくれたことが嬉しくて、自然に笑顔が広がっていく。

招待ランナーたち
水分補給

しかし余裕の笑顔は前半戦のみだった。疲れて歩く人たちが増えてくると、前の給水ポイントはもう売りきれの情報が伝わってくる。手渡すどころではなく、コップにドリンクを注ぐ横から手が延びるパニック。水を葉ね散らしながらの作業に追われて手袋はビショビショ、午前中は暖かかったはずがビルの陰になり、身体にガタガタと震えがくる。

「東銀座ではもう終了したらしいよ」と、ワンセグを見るスタッフの声。
やがて最後尾の人たちを収容するバスがやってきて、またもや警官たちとボランティアだけの空間が戻ってきた。

ゴミ回収車が来たところで、お疲れさま~と簡単な声かけをして解散。呆然とするくらい、何ともあっけない幕引きだ。

疲れて歩くランナーたち
終了間近

それでもベストは尽くした満足感は大きいけれど、今回ひとつだけ腹がたったこと。
セッティングしている最中、通行人から「その紙コップ、貰えますか?」と声がかかった。
本当は禁止されているのを内緒で手渡したところ、あまりにも心無い捨て台詞。
「良かった、どこにもゴミ箱がないもんね。これなら道に投げても平気でしょ。」

道に捨てたコップは、誰が片付けると思ってるの!?
好きで参加したボランティア。感謝してくれとは言わないけれど、あんたたちの掃除夫じゃない。怒鳴りつけたい気持ちを抑えて背中を向けるのが精一杯だった。

それでも来年も・・、きっとまた参加するのだろうな。
今度は食物班に回して欲しいと、小さな我侭が通ることを期待している。

コメント

  1. tsune2 より:

    お疲れ様です。
    先頭が35キロを通過した頃海に出かけ、
    2時間ほどして戻ってきて着替えを済ませてテレビを見たら
    35キロ地点でロープが張られてました。
    そこにいらしたんですか。
    もう一度、
    お疲れ様です。

  2. 素浪人 より:

    重ね重ねお疲れさまでした。体調はいかがですか?

    いっぱい「ありがとう」を貰った見たい ウホほ~~(^0^)/。
    変わった人はバイバァイ~~~!

    どうしたらボランティアに応募できるの?

  3. yuris22 より:

    tsune2様

    労いの言葉をありがとう。

    ランナーたちにドリンクを手渡しながら「頑張って」と声かけしたものの、
    もっと良い言葉はないものかと悩みました。
    「あと7kmです!」とか「ファイト!」とか、瞬時に伝わる言葉は難しい
    ですね。
    歩くのさえキツイ人たちには「ゆっくりね」と言いましたが、収容バス
    に拾われることなく完走できることを祈りました。

  4. yuris22 より:

    素浪人様

    ボランティアには、とある奉仕クラブ組織のメンバーとして参加しました。
    もちろん個人でも、事務局へ申し込めば定員に達するまでエントリーできます。
    来年はぜひ!ご参加ください。

    ご心配ありがとう。熱はなんとか下がりました。

  5. 湘南ジョガー より:

    私も17km地点の給水ボランティアをしました。
    でも、水は大分余ってしまいました。まだ皆さん余裕があったのでしょうね。チームの高校生はよく動いてくれましたね。結構余裕のある活動ができましたよ。
    昨年は10kmフィニッシュ、今年は給水ボラリーダでしたが、来年は是非ランナーになりたい!

  6. yuris22 より:

    湘南ジョガー様

    昨年は私もミネラルウォーター班だったんですよ。
    あの雨と寒さでしたから、殆ど余ったに等しかったです(;_;)
    終わってからペットボトルの水を捨てるので、足はビショビショ。凍えまくりでした。

    それに比べると今年は大忙しだったものの、受け取ってくれる嬉しさで張りがあったと思います。

    そしてまたすぐ、来年が来るんでしょうね。
    ランナーの抽選に当たりますように!
    その時は我が班のドリンクをぜひぜひ受け取ってくださいね。

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