良く晴れた昨日は1年ぶりで、友人のライブを聴きに片瀬海岸へ行った。行き慣れた逗子海岸に比べ、江の島近辺にはどんな客層が集まっているのかも興味津々。しかし藤沢から小田急線に乗ったとたん、その興味は悪いほうへ急降下した。
私の前には肌の露出を最大限に、股を広げて座るギャルが2人。髪を金色、銀色に染め、風俗関係であることがもろバレの会話を大声でしている。シートの下には食い散らかしのゴミを放り込み、シャカシャカと漏れるiPodの音でパラパラの練習。まるで動物園の珍獣を見ている気分だ。
「ここどこ~」
「早くタバコ吸いてえ~」
片瀬江ノ島駅に着いて改札を出たら即、歩き煙草で弁天橋を渡っていく後姿を思わずカメラに収めてしまった。ごめんなさいねm(__)m
逗子海岸との差が歴然としたのは、年齢層の低さとマナーの悪さ。ビーチじゃないのにみんな上半身裸で歩いている。ペットボトルの水をプーッ!と吹き飛ばしながら歩くグループ。地べたに座り込んで彼女の胸をまさぐっているカップル。これは湘南サファリパークの危険地帯かもしれない。
早足で地下道を抜け、辿り着いた東浜のビーチハウスは昨年と同じ”ON THE BLUE”。ここだけは客層が落ち着いているのにホッとして、やっと懐かしい潮風を吸い込んだ。生ビールを飲みながら大人のライブを聴けば、暮れていく空にはハーフムーンと星とが戻ってくる。
キャロル・キング、シンディ・ローパー、アース・ウインド & ファイアー等々、一緒に口ずさめる演奏に身体が自然と揺れる。2ステージが午後8時で終わるのは物足りないけれど、治安を良くするために、海の家の営業は一律午後8時までと決められているらしい。花火もその時間からは禁止だ。
教育的指導が入ったビーチ。裸のまま電車に乗り込む若者たちは、その夜の勢いをどこで発散させるのだろうか。やんちゃという言葉が通用しなくなった世代が、動物園を通り越し、異次元の生き物に思えてきた。
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