空から見ている応援団

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東京でのミーティングがあった昨日、少し早めに家を出て鎌倉霊園に寄った。織田家のお墓がある区画まで行くとピンクのサツキが満開。管理事務所で買ってきた仏花が霞んでしまうほど、見事な咲きっぷりである。

鎌倉霊園のサツキ

いつものように祖父母にお線香をあげて、「いろいろあるけど、元気です」の近況報告。手を合わせている私を、祖父母はもちろんご先祖様、亡くなった親類や友人たちが空から見守ってくれている。トラブルが巡ってきても乗り越えてこられたのは、彼らが私に授けてくれた縁のおかげだと感謝した。

車に戻ろうとしたら、近くの墓地で草ひきをしている親子がいた。しゃがんだ母親の隣で、男の子が天を見上げて両手を広げている。
「お母さん、鎌倉っていいところだね。空がとっても大きいよ」
手を休めた母親も、この季節にしては珍しい絹雲を見上げて微笑んでいる。

鎌倉霊園2

不思議なことに、来るたびに霊園が好きになる。墓石の下に眠っている先人たちが、とても優しく愛おしく思えるのだ。ここに並んでいるのは石のモニュメントだけど、天国ではそれぞれ自分のいちばん好きだった年齢に戻り、みんなが一つの大きな屋根の下で暮らしている絵が見える。
「あそこにいるのが、うちの息子なんですよ」
「お困りのようですね。うちの子がお助けするように仕向けましょう」
箱庭を見るように上から現世を見おろして、ジタバタともがく子孫たちを応援しているのだ。

鎌倉霊園1

空を見ていた親子が、しゃがんでまた草ひきに戻った。
「みなさんのご家族も、早くお参りにきてくれますように」
ひなたぼっこしている墓石たちに声をかけながら、充足感に満ちた朝のひと時だった。

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