「みっともない」を知らない若者たち

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昨日は残雪の影響で車が出せずに、電車とバスで移動した。混んだ山手線の吊革につかまると目の前にはメイクをする若い女性。口をポカーンと開けてコンパクトを覗き込みながら、真っ黒なマスカラをつけるのに夢中だ。私は品川から恵比寿までの10分間しか見ていないが、上下の睫毛一本一本にたっぷり塗りこんでは玉になったのを指で拭う作業は、延々と続いていたに違いない。

1週間ほど前にも田園都市線でメイクをする女性に遭遇したが、彼女は隣に座ったとたん度派手に足を組み、バッグからブラシを取り出して髪を梳かし始めた。指でつまんで床に捨てた抜け毛はもれなく私のコートに密着。その後もバッグの中をガチャガチャと引っ掻き回しては、ファンデからアイメイク、アイブロウといった変身グッズが次々出てくる様子はまるでマジシャンみたいであった。

こんな話を友人に話していたら、京王線はもっと凄まじいと言う。メイクはもちろんのことカップラーメンをすする客、冷やし中華を食べる客等々の傍若無人ぶりに、ついには「電車の中での飲食はご遠慮ください」という車内アナウンスが流れるようになったとか。たぶん電車が揺れたはずみで服を汚される等して迷惑を受けた客からのクレームが増えたのだろう。

あきらかな公共マナー違反まで至らないグレーゾーンほど、周囲にとってストレスになる。直接本人に注意すれば逆切れされるのも面倒だ。だから寝たふりをしたりスマホの画面に目を落としたり、見てみない振りで遣り過ごすしかない。

「みっともない」という言葉が通用したのは、おじいちゃんおばあちゃんが口を酸っぱくして叱った昭和の時代まで。下品・下衆・下賤の意味を知っている若者たちは今やどれくらいいるのだろう。

コメント

  1. こまちゃん より:

    潔いって言葉が好きで、かく在りたいって思いますが
    世間ではすっかり死語ですね。
    世間はどうあれ、自分だけは理想を高くして生きなきゃ!

  2. yuris22 より:

    こまちゃん

    いよっ!日本男子!
    サムライなのですね。

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