歩行者を脅かす道路と踏切

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ダイエットのための1万歩ウォーキングが好ペースで続いている。自宅から逗子駅までバスやタクシーを利用していたのを、徒歩で頑張ると片道25分。時間に制約がない限りは帰りも歩いて、万歩計が1万歩に達するまでは家に戻らない。

歩行者の立場になって気付いたのは、市がバリアフリー化を目指すと言いながら、車優先の道路であることだ。6m道路の片脇に作られた歩道は、場所によって右側であったり左側であったり、時には歩道がなくなって、車が両方向から来れば人間は側溝の上に逃げなければならない。

バスが走る大通りへ出ても、歩道内をベビーカーや自転車が来れば、歩行者は白線の外へ。足元がおぼつかないお婆さんが白線からはみ出して歩いていると、けたたましくクラクションを鳴らす車が威嚇する。もし事故になればどちらの責任かは一目瞭然なのに、「このババア!」と怒鳴るドライバーは居丈高だ。

最も危険なのは踏切。つまづいて転びそうな凸凹踏切が沢山ある。鉄道各社は障害物検知装置、オーバーハング型警報機、白大口径しゃ断かん等の設置で、踏切事故防止の成果アップを謳っているが、それは自動車との接触事故対策だ。人の歩く道としてのバリアフリー化はどうなっているのだろう。

5月1日、近鉄南大阪線の矢田第8号踏切で、手押し車を押した92歳のお年寄りが踏切を渡りきれずに電車に撥ねられた。渡っている途中で警報機が鳴って遮断機が降り始めても、不自由な足で渡り切るには長すぎる踏切。車や自転車をよけ、ましてや手押し車で線路の溝を越えるのは困難なことであったと思う。

電車も自動車も自転車も、主役は人間だ。速く走る鉄の塊に乗っているというだけで、歩行者より優者である理屈は成り立たない。安全対策は地に降りて自分の足で歩いてみて、初めて分かることである。

コメント

  1. 特にトラック等の大型を操っているドライバーは、その車体同様に気が大きくなっているのか、かなり横柄ですよ。
    ハリーポッターに出てきた夜の騎士バスのように、細くなって歩行者を避けてくれれば良いのに(笑)

    昨日は68歳になって、「僕はおじいちゃんだよ。」と言いながらも、全く年齢を感じさせない加瀬さんと鳥塚さんと食事をしていました。

    こういう風になりたいと憧れますね。

  2. marie より:

    車は走る凶器とはよく言ったものですね。
    けれども、今や日常生活だけでもないと不便なものです。
    私の住んでいる所は「市」でありながら「村」的な部分もあり、近所を車を運転しているとウインカーを点けないで走っている車(主に軽トラック)が見受けられます。

  3. yuris22 より:

    湘南ミヤウチ様

    大型トラックは高速道路でも怖いですね。幅寄せ、はりつき、無理な追い越し・・、イライラが運転にあらわれたドライバーが多々います。いくら急いでも、事故を起こして渋滞になれば、困るのは自分なのにね。

  4. yuris22 より:

    marie様

    昨夜、車が横断歩道を渡る自転車をはねたのを目撃しました。女性ドライバーは「大丈夫よね」と言って逃げようとしたので、目撃者として引き止めに行ったのですが、どこからか彼女のご主人が現れ、「本人が怪我がないって言ってるんだから、お前は引っ込んでろ!」とヤクザみたいな口調で脅されました。
    後遺症が出ることだってあるし、自転車の修理もせずに逃げるなんてとんでもない話です。他の目撃者が警察を呼んで、相手は大人しくなりましたが、もう少しでこちらも殴られるところでした。

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