お笑い消防避難訓練

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午前中、マンションの消防避難訓練に参加した。私は管理組合の理事なので、初期消防班の副班長を仰せ付かっている。発炎筒の点火を見て、消火器を持って駆けつけ、初期消火をするという役目だ。

生まれて初めて扱う消火器。黄色の安全ピンを抜いて、ホースの先端を火元に向けて、レバーを強く握るという説明は読んだものの、果たして上手くいくだろうか。ポンッ!という大きな音と共に噴出する薬剤の勢いに後ずさりした。モウモウと立ち昇る白煙の中、「どうやったら消火器が止まるの?」と意味不明な質問をする。思ったとおり役に立たない初期消火班であった。

次に自衛消防隊長からの避難命令があり、マンションの住民たちも参加して近くの公園に避難。配られた名札を胸につけ、お茶も配られて、「まあ○○号室の方でしたか」と和気あいあいムードになる。避難完了後は、消防署による消火器の扱い方と三角巾の巻き方の実技指導が行われた。

「一度ぐらい使ってみなくちゃね」と10人ほどが消火器にチャレンジ。風向きによって飛んでくる煙に右往左往しながら、へっぴり腰でレバーを握ると、ポンッ!の音がするたびに小さな子供が喜んでキャッキャッと反応する。平和だ。

だんだんと全員参加型のショーとなり、三角巾の巻き方に至っては、固結びが出来ずにあーでもないこーでもないの大騒ぎ。最後に片端をぴっと引っ張ると、簡単に解けるのが正しい結び方だというが・・・。不器用な私としては、どうにも解けない知恵の輪状態の固結びを作って、消防団員さんの手をわずらわせた。
「ほらね、解けないでしょ!」
威張ってどうする? ここでもスッコケ副班長ぶりが露呈した。

最後に消防長さんから頂いた感想には笑った。
「今日の訓練は大成功でした。皆さんがこれほど沢山の失敗をしてくれたことが良かった。あの人のやった失敗を真似しないようにと、本番の時には思い出してください。」
本番は笑ってる場合じゃないが、失敗は成功の母である。

後片付けをして家に戻れば、窓辺で与六がお昼寝中。一昨日我が家にお迎えしたばかりの子猫が、およそ3時間のお留守番に耐えてくれたのが今日一番の収穫であった。

追記:
駐車場で車に乗ろうとしたらボディが真っ白になっていた。なぜか車内まで粉っぽい。消火訓練をした場所から一番近くにあったのが私の車。薬剤を撒き散らしたのは誰?・・・私だ(泣き笑い)

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