昨日は青山の某所で、大御所スタイリスト女史にバッタリ。
「久しぶりにどう?」と誘われ、白金高輪の三合菴で早めの夕食を取った。
いつも予約でいっぱいの、業界人好みな蕎麦屋である。
あいにく車だった私がお茶で我慢するのに対して、彼女は手酌で日本酒を飲む。
カーディガンを椅子に掛けると、その下にはノースリーブの黒いワンピース。
お酒を飲む席での潔いスタイルは真冬でも変わらない。
ウェーブのきいた黒髪と、仕事でバリ島帰りの焼けた肌が一際オーラを放っていた。
彼女は還暦を越えている。
見るまいと思いつつ、おせじにも細いとはいえない二の腕に目が行く。
真正面に顔があれば、弛んできたなと思う頬のあたりも気になる。
でもそれがどうした?と言えるくらい、自信に満ちたチャーミングな表情がマイナス面をカバーしているのだ。
「ステキなものを見せましょうか。」
先日パーティーで撮ったという、友人たちの写真を見せてくれた。
驚いたのはその撮り方で、どれもこれもファインダーいっぱいに顔を大写しにしている。
デザイナー、女優、女医、料理研究家・・名だたる女性たちの顔は、みんな共通して目が物を言う。皺があろうが弛んでいようが、でっかく美しい存在感に満ちていた。
誰でも平等に歳をとる。
昔なら人生50年だったのが、今では日本女性の平均寿命は86歳。
老いて当たり前なのだから、二の腕もシワもタルミも美容整形などする必要はなく、老いを美しく見せる方法を探せばいい。
よーし、ポジティブに行くぞ!
家に帰った私は、さっそくクローゼットのノースリーブを物色した。大人の勝負服になるかどうかは、これからの人生経験にかかっている。
コメント
かつて読んだ
安井かずみさんの本にも
女の二の腕に年齢が出るので
そこだけは、最もケアするというのが
今でも印象に残っております。
美しく年を重ねることは
人生の目標でもあります。
花園真理子様
足も二の腕も、気になっている箇所は見せた方が引き締まってくるとも
いいますね。
もちろんBODYだけでなく、心も開放して明るく老いていきたいと思って
います。