私の日課はテラスでマンデリンを飲みながら、緑の木々を見ることから始まる。
空にはトンビがくるくると弧を描き、鳴き方が上達してきたウグイスがホーホケキョ。
風に乗って漂ってくるラベンダーの香りに、深くゆっくりと息を吸う。
いつもの朝、いつもの風景、そこにポトッ。
空から何かが落ちてきて、目の前の白い手すりに乗っかった。
見れば卵の殻なのだが、当然ニワトリでもウズラでもなく、ギザギザの割れ方をしている。
なんとアクロバティックな着地だろう。でもどうして空から卵が降ってくるわけ?
そうか、犯人はツバメだ!
我が家の近くに巣があるらしく、近ごろツバメが頻繁に行き来しているのだ。時には私の頭上を猛スピードでかすめ飛んでいくこともあり、こっちが「キャッ!」と声をあげれば、向こうも「ピピピッ!」とけたたましい。
きっとヒナが誕生して、元気すぎて卵の殻を蹴散らしたのだろう。
巣立ちまで3週間。これからは賑やかな口ばしたちに餌を運ぶのに、ツバメの両親はますます忙しくなる。
でもどうかお願い。
くわえた昆虫を上からポロリと落とさないでね。毛虫だったら気絶する~・・
私の車の上に気前よく糞を落とさないでね。屋根が白い水玉模様かも~・・
今のヒナたちが飛び立って更にもう1回、2番子が巣立てば、暑い夏がやってくる。
発着陸が忙しい季節の使者は、あわてんぼの超小型ジェット機だ。
コメント
>あわてんぼの超小型ジェット機
なんともかわいいことばですね。
そういえば4月にしては暖かい日曜日
信号で止まっていた交差点で、たくさんのツバメが超低空飛行をしてました。一瞬「え? 燕? もういるんだ」と思いました。
今日発表された3ヶ月予報では、例年より平均気温が高く雨量が少ないそうです。
素浪人様
昨年の夏に見かけたのですが、ツバメがプールにちょこんと身体をつけて
また飛んでいくんです。
鳥だって猛暑はキツいんでしょうね。
今年の夏はもっと暑い?
ビールがおいしいなんて暢気に言ってられなくなりますね。