雨上がりのアートを探す目

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誰もいない雨上がりの公園。どうやって渡ればいいか困るほど大きな水溜りに出会い、ある映画を思い出した。『アジアンタムブルー』に登場するヒロインは、水溜りの写真ばかり撮っているフォトグラファー。その理由は「現実の世の中よりも、水に映った世界のほうが綺麗だから」である。

土砂降りが作った小さな海。クローバーの島に両足を乗せて、次の着地場所を探す。すると前方には逆さに映った樹木が、水の波紋と共にユラユラ揺れている。名前も知らない木。いつも通り過ぎるだけで見落としていた枝の形が、木炭画のクロッキーのように映っている。この一瞬しか手に入らない雨の置き土産だ。

水溜り

民家の軒先から伸びた緑のツルは、水晶玉のネックレス。

雨上がり1

紫の花が咲く雑草の葉っぱは、親指姫の行水(ぎょうずい)のあと。

雨上がり2

黒い雲が去っていく夕暮の湾には、神様が架けた白いはしご。

雨上がりの相模湾

純粋だった子どもの頃には、私だけのアートがもっと沢山見えていたはず。心が動脈硬化しないように、綺麗なものを見つける目を保ち続けなくちゃね。

コメント

  1. marie より:

    忙しく日々を過ごしていると気付かなかったり見えないものって意外とありますよね。
    「キレイな夜空」「月」「星」「海」自然、宇宙とは有り難いものだなぁと感じます。
    中でも私は星空が大好きです。
    嫌なことがあっても一瞬でも忘れます。
    やはり、月や星には不思議なパワーが必ずありますよね。
    満月の夜に自分の願い事(卑しい欲とか物欲とかでなく)を書いた紙を持ち、月に向かって祈ると願い事が現実になるんだそうですよ。

    その願い事に向かって努力をし、信じることだそうです。
    寝る前には「幸せになる」とか「ありがとう」を言うと嫌いな人が居なくなるそうです。
    自分も好きになるそうですよ。
    やはり人間は前向きが肝心です。

  2. yuris22 より:

    marie様

    今まで星空に感動したのは2回です。モルディブから南十字星を見た時と、岩手の高原から沢山の流れ星を見た時。どちらも背景には空を埋め尽くすほどの星たちがありました。

    そういえば月も星の一つなんですよね。しかも今夜は満月!さっそく願い事をしてみます。

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