livedoor Blogの開発日誌に、気になるアンケート結果が載っていた。退会するユーザーに「なぜブログの利用をやめるのか」を尋ねたところ、44%の人が「ブログを更新するネタ(時間)がない」と答えたという。
そもそもブログの語源は「WebをLog(記録)する」。気になったWEBサイトやニュース記事のURLを載せて、自分の寸評を加えるのが始まりだった。
それが今では個人的な日記やビジネス情報、エンターテイメント、アフィリエイトなど広範囲に広まり、2008年3月末にはその数1985万サイトにも及ぶそうだ。しかし総開設数に占める月間アクティブサイト率が下落しているというのは、休眠サイトやスパムサイト(課金システムへ誘導する入り口)などが増加しているからだろう。
古い日付で止まった開店休業状態のサイト。ネタがないというのはよくわかる。
会社での出来事を書こう → 同僚の目に止まって噂になったら困る
政治批判を書こう → その程度の見識しかないのかと馬鹿にされたら恥ずかしい
映画レビューを書こう → ストーリーの要約から始まって感想に至るまでが長い
今日のランチをアップしよう → どこでどんな味だったか気の利いた文が書けない
ネタはあっても「公開できるもの」「自分の文章力や論理力に見合ったもの」を探していくと、書けるものがないという壁に突き当たり、ああ面倒くさいに至るのではないだろうか。
そういう私だって人様に自慢できるブログではないが、作詞家デビューした時から氏名(しかも本名)が晒されてきたので、開き直りで好き勝手書いている部分が多い。
これまでの人生の恥や泣き笑いを書くことも、先々は小説を書いていく時のため、日記というよりは構成力を鍛えるトレーニングとして行っている。
意図が伝わったかどうか、コメントをくれる読者のおかげで反応が即座にわかるのは、インタラクティブなネットならではのメリットだ。時にはプロの物書きのくせに配慮が足りないとお叱りを受けることもあるけれど、尻込みしちゃ始まらないとキーボードを叩く。
ネタがないと尻込みする方へ。当たり前だけど何か書いてみなくちゃ。
例えばlivedoor Blogではネタ提供として「2008年を振り返りましょう」というピックアップテーマをあげている。何も日本の経済まで言及する必要はなく「風邪もひかずに健康だった」とか「愛犬に子供が生まれました」とか一行ブログで充分なのだ。
人生のネタは海岸の砂のごとく沢山あるし、そこから金を探す必要はない。ありふれた砂粒で充分だ。更新すること自体が、この人は元気でいるんだなという安心感をみんなに伝えるのだから。
継続は力なりである。
コメント
ご無沙汰しております。
書き続けることに意味があるかもしれませんね。
僕も人様から勝手なことをかくなと言われたことがありますが、
数あるBlogの中の一つでしかありません。
僕のBlogで世の中が動くわけでもありません。
動いたらすごいですね。
管理人様の日記は、まさしく「日記」だと思うなぁ…。
人として、女性としての生々しい喜怒哀楽を感じる。
さらに考えると「さすがにプロ!だなぁ」と思う。
この日記には、いろいろな仕掛けがある(たぶん)。
どこかの言葉、文節、写真、全体の感情などなど、読み手がどこかに何かを感じてコメントしたくなる…。
なかでも最大のトラップは「読み書く事で言葉を綴る事が楽しく」なったことかな。
織田先生 こんばんは Blogの潜在能力はこんなもんではありませんよねッもしかして世界がアッと驚くコメントが生まれるための1キ(ィ)ーなんだと最期まで信じていて下さいね ?&!の2キ(ィ)ーで成立されたメールには敵いませんが
ツネ2様
1985万のブログが一致団結してメッセージを発信したら大変な影響力になりますね。ブログランキングのボタンも目的を変えれば、もっと世の中に役立つ使い道があるのでは?と思ったりします。
素浪人様
私も日に日に、言葉を綴ることの楽しさに加速度が増しております。今ひそかに熱中して書いてるものがあるのですが、食事や睡眠時間さえ忘れてしまいます^^;
もちろん身体を壊さないよう、息抜きはちゃんとしてますからね。
muha様
Blogが日本に広まったのは2002年頃からでしたが、正直これほど市民権を持つとは思いませんでした。まだまだ発展途上。未来が楽しみです。
私のブログは不登校の子や親に宛てた手紙のような思いで書き始めました。
その後、記事へのコメントや直接のメールで読者になって頂いた方からの質問もあり現在に至っています。
時には今の自分の思いも掲載します。
何かの役に立つなどとは思ってもいないですが、ブログで出会ったことで知る、大切な事もありましたので続けていこうと思っています。
風小僧様
「今を生きる」のブログを拝見すると、ほぼ毎日更新なさっていることに感心し、しかも内容の深みに驚きます。
子供たちとのやり取りを読んでいるうちに、同じ目の高さで物事を考える大切さを教えて頂きました。教育も継続は力なりですね。