国民感情と定額給付金

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2008年度の第2次補正予算案が昨日、衆院本会議を通過した。野党3党が提出した定額給付金部分を削除した修正案は与党の反対多数で否決となっているのだから、総額2兆円を国民にばら撒く麻生総理の計画は限りなく実現に近づいている。

国がお金をくれるといえば、要らないという理由を探すのは難しい。これまでどれだけ税金を搾り取られ無駄遣いされたことか、それが僅かでも還元されるという考え方なら喜んで受け取る。事実マスコミ各社の世論調査によれば、給付金を好ましくないと答えた人は75.1%いても、給付されれば受け取ると思うと答えた人は84.8%にも上る。

しかしその税金で暮らしている政治家たちはどうだろう。彼らが1万2千円を消費に当てるのでなく、ポケットマネーをプラスしてでも緊急弱者対策に回せば、寒空の下に飢える人たちがどれだけ助かるだろう。国民が給付金に反対する民意とは、代議士や官僚たちばかりが雲の上でいい思いをしているという、感情論が先に立っているように思えるのだ。

そして問題は他にもある。給付金を誰が配り、経費は幾らかかるかだ。2月中旬に補正予算が成立したとして、これから事務作業量が嵩む市区町村の忙しさを考慮すると、支給開始は5月以降になると言われている。その頃には住民登録がなくなり、貰いたくても貰えない国民が増加しているだろう。

昨日のゲンダイネットの記事を引用する。
「民主党の山井和則衆院議員の質問主意書に対する政府答弁書によると、支給のために必要な事務経費は総額825億円に上る。内訳は、人件費に233億円、発送費に271億円、給付事務経費に186億円。ほかに、システム開発経費65億円、民生委員等協力手当19億円なんてカネも含まれる。」
合計800億円の経費。しかし民間の見積もりによれば実際は2,000億円かかると見られているのだ。市区町村を混乱させる時間とカネの無駄使いとなるのが見えている。

100年に一度の経済危機であるなら定額給付金などに拘らず、景気対策にどうして100年に一度のカネを投入しないのか。国民の血税を溜め込んだ埋蔵金はいったい誰のためにあるのか、そろそろ種明かしをして欲しいものだ。

コメント

  1. 渡辺孝子 より:

    同感です!!!
    何のための給付金なのか分かりませんよね。
    高学歴の教育を受けてきた政治家なら、こんな施策で、どんな効果をもたらすかは分かりそうなものなのに、彼らの頭は壊れてしまっているのでしょうか?

    もちろん、定額給付金だけを取り上げたマスコミ論調は針小棒大だと感じますが「百年に一度の危機」を脱するために、麻生総理には危機に臨む宰相として成すべきを成してほしいと強く思います。

  2. たけぞう より:

    同感です!!

    日本人は大人しすぎます。賛成なのか反対なのか。
    マスコミのアンケートを待つだけで、
    政治を傍観するのはもうやめて、
    百年に一度の国民運動を起こしましょう!

    その一歩としてこの場を借りて叫んでみました。

    信じてもないのに同調している自民党議員が情けない・・・。
    国会議員は一人一人が自分の意思で判断するから、
    ある程度人数が必要なんであって、
    自民党の議員がみんな同じ判断、
    民主党議員が同じ判断をするなら
    国会議員は3人でいいと思いません?
    (他の政党の人には失礼だけど)

  3. yuris22 より:

    渡辺孝子様

    結局は自民党の票を獲得したいがための人気取りなんでしょうか。最近は麻生総理の顔が、時代劇に出てくる小ずるい悪代官に見えてきます。身の保全しか考えてないような・・・。

  4. yuris22 より:

    たけぞう様

    私も常々思ってました。代議士の数が多すぎるから、審議が進まないんじゃないかと。
    勢いつけて自民党を出て行った渡辺氏も危なっかしさを感じますが、棄権しておいて「ごめんなさい」する松浪氏も頼りない。
    政党などない学級委員会の方がまだマシだと思います。

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