雨上がりの小景

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土の上でもアスファルトの上でも、雨上がりの匂いが大好きだ。埃や花粉が治まった空気は鼻にやさしく、何かいいことが起きそうな予感が漂う。

雨上がりのポーチ
バス停

充分に喉を潤した草木は、雲の切れ目から顔をのぞかせる太陽を待っている。
屋根にとまった鳥たちは、そろそろ飛空を始めようかと羽根を片方ずつ伸ばす。
バス停に並ぶ人々は、右に習えと次々に傘をたたんでいく。
みんなが待っている。もうそろそろと待っている。

心の雨も上がって、誰かに電話をかけたくなる金曜日。
「ごめんね、今日は忙しい?」
急に携帯で喋りだした隣の女子高生に、みんなが耳をすます。
「いいよ、何時にする?」
うまくいったデートの約束に、周りがつられて笑顔になる。

やがてパシャパシャと水を跳ねる音。
遅れていたバスがのっそりと、カーブの向こうから姿を現した。
空に拍手でもしたくなる雨上がりの午後だ。

コメント

  1. 素浪人 より:

    着うたは・・・・・・さるさるらるさ・・・?

    雨や雪は、大気を掃除してくれる感じがありますね。

    雪は音もくるんでくれる。

  2. yuris22 より:

    素浪人様

    そうですね。冷え冷えとした朝、やけに外が静かだなと思うと雪が降っている。
    坂の頂上にある我が家は、雪が降り積もれば外に出られません。そんな時は窓に頬杖をつきながら、何時間でも白い華の舞う様を眺めているのが好きです。
    大寒を過ぎて日々に気温が下がっているので、低気圧がくればそんなチャンスが到来するかもしれませんね。楽しみです。

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