北朝鮮に拉致された田口八重子さんの家族と、大韓航空機爆破事件の実行犯・金賢姫元死刑囚との面会。八重子さんの息子さんを抱きしめて、「お母さん、生きてますよ」と語りかけた場面には、見ていて涙が出た。
しかし感動に水を差したのが、その後の麻生首相へのインタビュー。
「そりゃ良かったんじゃないですか~」
「これがすぐ解決に結びつくとは思いませんけど~」
返答内容はともかくとして、若いコが使う「ぼかし言葉」を使ってるのだ。
ちなみに「ぼかし言葉」とは、「~みたいな」「ワタシ的には」「~じゃないですか」「~とか」「ビミョー」といった、語尾を断定しない表現方法である。若くもない麻生首相の口から出てしまうのは、やはり漫画の読みすぎだろうか。
曖昧な表現は相手を傷つけないためか、それとも自分の意見に自信がないためか、「~じゃないですか」に至っては否定から入る複雑さだ。もう20年も前から流行っているらしいが、広辞苑には載っているのかな。
でも人のことは言えない。ラジオの構成作家をやっていた頃、ついトーク台本の締めくくりに書いてしまうお決まりのパターンがあった。
「お出かけになってみてはいかがでしょうか?」
「使ってみると役に立つかもしれません」
一概に耳障りとも言えず、かといって乱用はいかがなものだろう。
うん、もう止まらない。これってなんか癖になってる感じ?みたいな。
コメント
オレ的には~・・・でなくて
私も言葉じりを捉えて言う訳ではないですが、
少し「言葉少なめ」か「言葉を濁す」ような発言に聞こえますたね。
首相は経済のみならず多方面への政策が必要なはず。
もう、言葉の怖さを知って、麻生首相は本音が言えなくなったのでしょうか。
立場上バッシングはつきものですが、本音が聞きたい。
心を通わせるのが言葉だと思うんだけど~。
風小僧様
悪い人じゃないんですけどね。というよりも糠に釘で、周りがバッシングに飽きてきた気配。
高級ホテルのバーより居酒屋のカウンターに座っていれば、人気は復活するのでは?と思います。そのほうが「国民的」には、本音を喋るのに許せる場所かな。