先週からやけに忙しさが増して、仕事に時々徹夜が入る。運動をサボっているせいもあるのだが、歳と共に体力が落ちたことを実感せずにはいられない。しかし不思議なことに気分は上向き。昔よりも要領が良くなり、仕事が楽しくて仕方がないのだ。
自己紹介のカテゴリーの日記「長生きにはMustからWantへ」に書いたように、働きすぎて15年前に腎臓を悪くしてからは、義務に追われるのをやめて、自分で楽しめる物だけを書いてきた。収入が減った代わりにプライベートな時間が増え、恋をしたりお酒を飲んだり、こうしてブログも書き綴ってきた。それは長い年月を費やしたリハビリ。いやリハビリというよりは、自己再生の期間だったと言うべきだろう。
先月、とある団体のイメージソングを書いたときのこと。「人生」「夢」「幸せ」といった言葉を使うのに抵抗がなくなった自分に気付いた。ともすれば演歌の歌詞に出てきそうな言葉を、若い頃にはわざと遠ざけてカタカナ語を並べていたのが、今は何のてらいもなく音符にはめることが出来る。それはきっと人生の経験値が上がったからであり、他人の喜怒哀楽を理解できるようになったからだろう。
女優は30代の時期に仕事が減るという。学生やOL役にはトウが立ち過ぎ、むしろ40代の方がお母さん役としての引き合いが多くなるからだ。文章書きも同じこと。今の年齢だから人真似でなく、自分の引き出しにある言葉で書けるようになる。周りに広げる資料も少なくて済む。
ともかく今は嬉しい悲鳴。去年の同じ時期は、テーブルの上に片付けるべき仕事の山が二つだったのが、今年は四つ。すぐに大きな収入には結びつかなくても布石になり、遅咲きの花にあげる水になる。
さあて今夜も早々にジャージに着替え、明け方までパソコンに向かいますか。足元に座っている与六が膝をチョイチョイ。猫の労いに感謝しながら、楽しく仕事させていただきます。
コメント
楽しんでますか~~~?
的は逗子の素浪人様
もう与六が愛おしくて愛おしくてたまりません。今も柔らかくゴロゴロしてますよ~。