mixi規約から学ぶ著作権問題

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ミクシィが4月1日から適用するという新規約の18条について、ユーザー間から反発の声が上がっている。
ユーザーが投稿した日記や写真などを、ミクシィが書籍化したり展示したりしても構わない・・と読み取れる条文だったからだ。

抗議や問い合わせが殺到し、慌てたミクシィ側は3月4、5日に弁明文を発表。ユーザーに著作権があることを明記した条文に修正することを検討しているという。
しかし日記や作品を無断で配布されてしまう不安は、ミクシィ側だけの対処で済むのだろうか? ユーザー間でも行われていることではないのか。

ネット時代になってから、著作権の保護は難しくなった。
私は日本音楽著作権協会(JASRAC)の正会員であるが、年に4回送られてくる作品使用料分配書類を見るにつけ、チェック体制が抜け落ちだらけなのに気付く。
(天引される業務手数料は、いったい何に使われているのやら・・・)

著作権侵害の一例。『 赤いやねの家 歌詞 』で検索してほしい。
歌詞をコピペしたサイトがちょろちょろ出てくるが、商用サイト以外は無断転用されている。

子供の歌であるし、サイト管理者に悪気がないことは解っているので見てみぬ振りをしているけれど、悲しいのは間違った歌詞が綴られているのを見つけたとき。「てにをは」はもちろん、漢字とひらがなの選択にもセンシティブな意味があるのに・・と、親の手を離れてしまった子供をおもんばかる。
まあそれでも、日本の誰かが歌ってくれているんだなと感謝。学童の写真に笑顔を返す。

しかしこんな風に寛大な作者ばかりではないので、転用する側はどうぞご注意を・・。
アフィリエイトなど、他所のサイトからネタを引っ張ってきてコピペする「やどかりブログ」が増えているが、「引用」「要約」「抜粋」を明記しても、著作権法による範囲が定められているからだ。悪質なものには懲役や罰金の刑事罰が科されることもある。

誰でもすぐ作家、すぐアーティストになれるネット社会。
そこにどれほどの責任がついて回るかは、アマチュアなので知らなかったでは通らない。

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