この連休は遠出をせずに、毎日家の近所でウロウロしている。今日は釣り用の服装をして、朝7時半に小坪港へ行った。釣り船の椿丸では、毎年「こどもの日」は児童養護施設の子供たちを招いて白キス釣りをしているそうで、私も役に立たないボランティアとして参加させて頂いた。
雨合羽を着て集まった子供たちは、竿の使い方や餌のつけ方のレクチャーを受け、船の縁にスタンバイ。いちばん大きいキスを釣った子には賞品が出ると聞いて、釣る気満々だ。出港の時には降っていた雨も、みんなの期待に応えるように、船が沖合いに出るとピタリと止んだ。
うねりが殆どない静かな海。針に餌のエビをつけ、船長の「はい、釣って下さーい」の合図で竿を下ろす。
わずか2~3分で「釣れたっ!」の声を上げたのは中学生の男の子。ピチピチと暴れる白キスは、お刺身にできそうなジャンボサイズだ。負けちゃいられないと誰もが真剣な表情で、海底にゴロンゴロンと当たるオモリの感触に心を集中する。
やがて「釣れた」「きたっ!」の声があちこちから上がり、釣り糸に下がった白キス、ホウボウ、ハゼ、アジ、イイダコ、オジサン(ヒメジ科の魚)等々が、得意げな顔たちと一緒にカメラに収まった。途中、漁をしている漁船からは生シラスのお土産を貰い、釣り上げた成果と共に、みんな今夜の食卓に思いを馳せる。
「僕、一匹も釣れなかった」としょげてる小学生もいたけれど、「それも才能だ」と励まされてニッコリ。その笑顔を見て周りの子たちもニッコリする。血は繋がっていなくても、兄弟以上に相手を思いやる子供たちなのだ。
雨が本降りになる前に帰港。はばかりながらビギナーの私も、大小取り混ぜた白キスが6本釣れた。今夜はお刺身と塩焼きと天ぷらの一人前フルコースができそうだ。一つの船が家族になった「こどもの日」を過ごせたことが、この連休でいちばんの思い出になるだろう。
コメント
私もこの連休は遠出をせず、近所のスーパー、コンビニ、デパートをブラブラとしてました。
あとは好きなだけお昼寝(笑)
子供は叔父や叔母達と出掛けてましたので、私はコンビニ弁当、昼ドラ、昼寝と行った感じに過ごしてました。
海釣りいいですね。
私は東北の内陸に住んでいるので、海までは近くても一時間半ぐらいかかります。
marie様
最高ですね、好きなだけお昼寝!!
年末年始に比べ、GWは一年のうちで最も手抜きができる休暇だと思っています。
今日は釣りから帰る途中、車に乗ったオジサマたちに発見されてしまい、そのまま鎌倉の蕎麦屋に行き奢って頂きました。夜は独りで光TV三昧。釣ってきた白キスと貰った生シラスでお腹いっぱいになりながら、安上がりで天国の1日でした。