あなたの趣味は?と聞かれれば、映画や音楽、読書と答えるのが一般的だろう。しかし私はそれらが仕事になってしまったため、ゆとりを持てる現在の趣味は「料理」である。
特に魚料理に関しては包丁さばきに少々自信がある。小学生の頃、父の趣味が高じてマイ釣舟があったので、週末のたびに家族全員で「漁」に出かけたのがきっかけだ。
近所に配りきれない分を干物にするため、薄暗くなった庭の一角にしゃがみ込み、慣れない包丁で鯵を開いた経験が今も役立っている。
気味の悪いナマコまで調理させられたのは今も忘れない。「将来の経営者たるもの、あらゆることが出来て当然」が父の教えだったのだけれど・・。
で、何が言いたいかだよね(笑)。
仕事を終えても散歩日和だった今日は、逗子市小坪の魚屋を覘きに行った。
目についたのは2ハイ350円のスルメイカ。明日は土曜日で時間はたっぷりあるので、クッキング日和。自家製の塩辛を作ろうと思いつく。
[イカの塩辛レシピ] 身とワタの比率は1:2
イカをさっと洗って、ワタが壊れないように足ごと身から引っ張り出す。洗いすぎると鮮度が落ちて臭くなるので注意。取り出したワタから墨袋を外す(墨袋は今回は使わない)。
ザルにあげたワタに自然塩をたっぷりと振り、ラップをして冷蔵庫に入れる。これは臭みを抜いて水を出す作業なので、塩はこれでもかと豪快に振りまくろう。
身の皮を剥がして塩をたっぷりと振り、キッチンペーパーの上に置く。同じくラップをして冷蔵庫へ。
さてさて、忍耐が足りない人なら2時間、我慢強い人なら半日。先ほどのワタと身を冷蔵庫から出して、酒で洗って塩を落とす。
身は食べやすい大きさに切り容器に入れ、その上にワタを絞る。箸で混ぜ合わせてから好みの塩加減に調節し、再び冷蔵庫で眠らせる。
あとは時々味見をしながら塩加減を見ていくのだけど、たびたび味見しすぎると未完成のうちに無くなってしまうかも(^_^;)
身とワタの比率は1:2なので、残った1ハイ分は刺身にしてみた。エンペラはコリコリして美味しいので皮むきが面倒でも捨てるなかれ。
ゲソはサッと塩茹でして冷凍しておく。お酒のつまみが欲しいとき、解凍して生姜醤油で頂くと喜ばれる。
本当はアオリイカが美味しいと、近所の飯処・魚佐次のおかみさんに教えてもらったのだが、新鮮ならどんなイカでも大丈夫。中華風の野菜炒めに加えても良い味が出る。
スルメイカと一緒に、3匹340円のクロメバル(見た目としてたぶん・・)も買ってきた。
生姜をきかせて、甘辛く煮付けにしてみる。
途中の八百屋で独活も見つけたので、春の演出として生ワカメと一緒に酢の物を作った。
これだけ全部併せても、千円に満たない値段で仕入れたもの。東京の高級スーパーなら3倍はするだろうし、割烹で食べれば万札に届くかもしれない。
安くて新鮮な食材に恵まれた環境に感謝しつつ、あさってあたりには食べごろを迎えるイカの塩辛を、果たして誰と食べようかと想像を巡らせる。
ゆずの香りをほんのりと乗せ、熱々ご飯と共に口に運んで・・って、それまで残っていればの話ですけどね(^_^;)
コメント
品が無くてすいません。
ただ食べたい! 飲みたいッぁ~イ!
日本人には、遺伝子的に「酒飲み」と「下戸」と、中途半端な「ちょっとならいける」人がいるそうです。僕は最後の人種です(今夜もターキーとブライトンを交互にマイペースでやってます)。
イカの塩辛を自前で作るなんて、yuriさんがすでに酒飲みの横綱なのがよくわかりました。僕は機会があればぜひ作り役か、味見役として参加してみたいです。出来上がったものを前に一升瓶をどんと置かれたらたぶん生きて帰れないよなぁ・・・。
海の近くに住むのって楽しそうですね。それがyuriさんのブログからいつもすごく伝わってきます。あとは一緒に塩辛を前に一升瓶を開けてくれる相手かぁ。
素浪人様
新鮮で安い地魚が手に入る魚屋は、私にとっては築地より嬉しい!
これをどう料理しようかと考えながら、1時間見ていても飽きません。
たけぞう様
売っている塩辛は、何かしら添加物が入っているので嫌なのです。
別に酒飲みだからじゃありません。・・って、信じないか(笑)
塩を振って寝かせておく時間はかかりますが、簡単なので作ってみてください。
ただし使うのは刺身用のスルメイカ。
ワタがいちばん美味しいからです。
父が塩辛好きで、ヤリイカの身をスルメのワタで
つけ込むっていう贅沢なのをよく作ってました。
凄く美味しかったのですが、なぜか自分では
作らないんですよねぇ。
家族で食べる人がいないからかなぁ。
台所に籠もっている時間は長いのに(爆
こまちゃん
>ヤリイカの身をスルメのワタでつけ込む
これはホントに贅沢ですね。私もさっそくチャレンジしてみます。
でも悲しいのは時間がかかるわりに、すぐに食べてなくなっちゃう(^_^;)
ご飯も進みすぎて、ダイエットには不向きです(笑)