我が家の日だまり

弱い日差しが行き渡るのを妨げないよう、葉を落とした木々たちは冬休みの真っ最中。朝の北風が止んで、のどかな松の内が続いている。

リビングの窓際にはこんもりとした影。フローリングの床にできた日だまりが、与六の特等席だ。レースのカーテンをかぶって直射日光をしのぎながら、毛並みはホカホカでモフモフに。「ダイビングしてもいい？」と顔を埋めさせてもらうと、そのまま一緒に夢の世界へ行きたくなる。

飼い主も寝不足なら、猫も寝不足。昨日は我が家で新年会を開き、午後2時から深夜12時過ぎまで盛り上がった。6人掛けのダイニングテーブルに補助椅子を1つプラスして、お酒と肴の持ち寄りパーティー。せっかくの料理を写真に撮る暇もなくお喋りが続き、ワインが8本、焼酎が半升、缶ビールが??個も空になった。全員揃ってタフな胃袋の持ち主である。

喫煙チームがテラスに一服しにいくと、空いた席には「待ってました！」とばかりに与六が座る。テーブルの上で何が繰り広げられているのか、猫のくせに眠るのも忘れて10時間の長丁場に付き合った。その後みんなは二次会へ繰り出したようだが、飲み会続きの私はさすがにパス。明けて今日もまた知人宅で新年会があるので、体力を温存しなくては・・

笑い声たちが去った部屋で、1人と1匹の静寂。必ず私を追いかけている瞳。どんな時にも寄り添ってくれる相棒は、夫婦みたいな日だまりそのものである。ごめんね、今夜は飲みすぎないで早く帰るからね、マイ・ダーリン。