臭い仲はフェイドアウトする

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ひと昔前、食事制限だけで痩せようとして、リンゴダイエットやキャベツダイエット、もやしダイエットにも挑戦したことがあった。1~2キロ程度は簡単に痩せるのだが、煮ても焼いても同じ素材を食べ続けることに飽きがくる。それだけでなく、ほのかに身体から異臭がしてくることに気がついた。

昨晩見たテレビ。体臭の専門家である医学博士・五味常明氏によれば、運動を伴わないダイエットから生じる臭いは、最初はアンモニア臭。もっと進めば腐ったバナナの臭いになるという。私の場合は初期段階だったが、下手をすれば他の条件も混じりあった激臭人間になる可能性もあるのだ。

例えばストレスが溜まった人は、汚れた換気扇。老廃物質の乳酸が溜まると、古くなった油の臭いになるらしい。最悪なのはメタボ臭。腐ったバナナ、ブルーチーズ、クサヤ、古本といった異臭が混じりあった、鼻がひん曲がるほどの激臭になるという。それには納得がいく原因がある。

メタボ体型人間の特徴は食物をよく噛まない。塊りのままの食物は、消化しきれないまま胃から腸へと流れて腐敗する。腸で発生した老廃物を無臭化するのは肝臓の役割なのに、メタボ体型は肝機能が弱っているので処理できない。放り出された腐敗物質は血管に入って身体を巡り、汗や口臭となって外に排出されるのだそうだ。そこに喫煙と飲酒、歯槽膿漏まで加わったらどんな強烈な臭いになるだろうか。恐るべき加齢臭の毒ガスである。

とは言いつつ人の臭いに関しては、ストレートに指摘しづらいもの。臭い!煙草やめろ!大酒飲むな!夜中にラーメン喰うな!歯を磨け!と言える間柄なんてあるだろうか。相手を傷つけないように、遠まわしに伝える方法が難しい。だから他の理由を挙げて距離を置き、フェイドアウトに至る間柄も多いという。

私はといえば、臭いまで出す危険なダイエットをする年齢でもないし、幸いにもウエストを測ればメタボではない。押し寄せるストレスは抱えているけれど、笑って発散してくれる友人たちに囲まれている。従って換気扇臭も腐ったバナナ臭も、鼻がひん曲がる複合臭もないはずだ・・と思う。

あとは定期的に運動さえすればOKなんだけど、困ったことにそれがねぇ。あれこれ言い訳をしているうちは痩せられないのを自覚しながら、そろそろ二の腕を露出する季節がやってくる。自己管理能力欠如の臭いだけはしないように早期発見を目指し、与六ニャンと共に身体をクンクンと嗅いでいる日々である。

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