オカマの先にあるメイク

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夕暮れ時の下り線ホーム。改札口に向かう乗客たちの中にひときわ目立つ女子高生がいた。制服を着ていたから学生と分かったのだが、フルメイクにダブル使いの付けまつげ、瞬きをすればバサバサと音がしそうなボリュームだ。パーマをかけた茶髪をアップに結い、まるでキャバクラ嬢のご出勤である。

いつの時代からか、女子高生のメイクは当たり前だという。ちなみに”女子高生 メイク”で検索してみれば、「いまどきの女子高生メイク…あかぬけたい」という質問に、「アイメイクゎブラウン・ゴールド系のシャドーで、下まぶたも少し塗って、そのぁとペンシルライナーでまつげの隙間のとこ埋める感じで書いてからリキッドでなぞる感じ・・」といった長文回答が寄せられていた。

眉毛をいじってはダメ、リップクリームもダメ、前髪を切るのもダメ。厳格なミッションスクールで育った私には、今どきの女子高生は異星人に思える。若い頃は私だってファッション雑誌を参考に高級コスメ武装したこともあったし、プロアーティストにメイク指導して貰ったこともあるが、会う人ごとに「何その顔、オカマみたいだよ」と言われて凹んだ。従って現在のメイクは、日焼け止めの上に薄くパウダーをはたいて、マスカラを付けるだけ。たまにアイシャドウを塗れば「おっ、今日は化粧してるじゃん」と言われる地味な地球人である。しかしそれが年相応かと思っている。

先日、アラフィー世代たちと会食した後のこと。艶やかにフルメイクした女性に見送られて、タクシーに乗った。バックミラーで後ろを見ながら運転手が尋ねてくる。
「あの人、芸能人ですよね」
「え?そうだったかな?」
「ほら、よくテレビに出るオカマの・・なんだっけ?」
「はるな愛?」
「違いますよ。もっと年増の・・、あっそうだ!カルーセル麻紀!」
はるな愛ならまだしも、カルーセル麻紀は70歳に手が届く御大ではないか。タクシーを降りるまで絶句であった。

自然の摂理で肌の老化は避けられず、綺麗に見せるためにはメイクテクニックも必要だろう。しかし必要以上は危険領域だ。シミもシワもない若い肌をコスメで痛めつけている女子高生たちが、アラフィー世代になった時には、オカマを通り越して何と言われるのだろうと末恐ろしく感じている。

コメント

  1. marie より:

    ホント、最近の女子高生はファンデだけでなく、アイメイクもしっかりやってますからね。
    しかも、下手をすれば大人よりも上手い女の子も居ますよね
    私が高校生の頃はせいぜい、ファンデーションを軽くはたいた程度、後は茶髪にパーマ(パーマは禁止だったけれど)、スカートを巻くって短くする程度でした。
    私は、メイクはしなかったけれど、ストパー、サイドの髪を流すパーマ、校則違反のワイシャツ、ネクタイを細くする・・・とやってました(笑)

  2. 華梨 より:

    え~、私の高校時代は色付きリップやリップグロスでさえもうるさく指導されたのに…。
    高校卒業後の同窓会で、メークで大変身した元同級生にハッとさせられましたが、そんなことは現在ではありえませんね。

  3. yuris22 より:

    marie様

    校則違反、懐かしいですね(笑)
    私の学校は白ソックスを三つ折りにしなくてはならない規則だったのですが、折らずにソックタッチで止めてました。今思うと変な履き方だったかも。切るといけない前髪ももちろんプッツンして、ピンで止めてましたよ。これも変なヘアスタイルだったなあ。

  4. yuris22 より:

    華梨様

    高校生のとき、日曜日に友達と待ち合わせたら、口紅を塗ってきたんですよ。羨ましくて帰り道に化粧品屋に飛び込んだのを覚えています。何色を買ったか記憶にありませんが、初めて塗った感触は大人の味でした。

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