この数カ月、私は若さと戦っています。正確に言えば、周りから若く見られたいと思う自分の心と戦っているのです。
なぜ白髪染めをやめたか
4カ月前にストップしたのは白髪染め。2週間に1度、バスルームで使用していたダークブラウンのカラートリートメントをやめました。グレイヘアの流行に釣られたのもありますが、ケミカルな刺激を与え続けた頭皮を少しでも労わりたいと思ったからです。脱毛して薄毛になるよりは、フサフサとした白髪のほうがいいですからね。
ファッションブログ「歳を隠すのをやめました」には、あの手この手で健康な白髪に移行していく現況を載せています。まだ白髪率は10%程度のためグレイヘアには程遠く、ファッションビジネスに関わる女としていちばん辛いとき。
どうしても白髪を隠す必要がある場合(パーティードレスを着るときなど)は、ワンデイタイプのリタッチカラーを使用します。が、喜々として試したマスカラタイプのリタッチは、白髪が僅かしかない人向けの「初期隠し」でした。私が使用したら1/3も使ってしまった・・。
年齢をカミングアウトできる?
白髪を隠さないことに決めて、最も気になったのは周りがどう思うかです。今まで10歳ぐらい若く見られていたのが歳相応に、もしかしたら歳より老けて見られるかもしれません。
まずはご近所から。気の置けない友人数名に会って反応をチェック。自ら頭を指差して申告しましたが、「え?そうなの?」と言うだけで、関心を抱いてくれませんでした。真っ白になったら別としても、他人はチラホラ見える白髪なんて気にしていないんでしょうね。
でもそこから先、勇気が出ないのは、若い人たちが集まる会合に参加することです。いきなり「お孫さんはお幾つですか?」なんて聞かれたら、ジェネレーションギャップをガツン!と感じてしまいます。
で、事前チェックとして、電車のシルバーシートに座っている高校生の前に立ってみました。席を譲ってくれなかったのは服装が若作りだったせいか、スマホに夢中で気付かない振りをしたのか、いずれにせよ「私に気付いて~」の自意識過剰だったことがよく分かりました。どうでもいいオバサンだったんでしょうね。
染めたい気持ちとの戦い
今朝も洗面所で、髪の分け目を見るとガッカリ。たかだか10%の白髪を隠さないだけで、こんなに鏡を見る回数が増えるとは思いませんでした。
美容院で2回目のウィービング(ハイライト入れ)をしてもらったとき、美容師さんから「我慢してますね。挫折して自分で染めちゃったかな?と心配していました」と言われ、「そんなことしませんよ。私は意志のチカラが強いですから!」と答えたのは強がりです。
下の記事にウィービングの施術をしている、美容院での自撮り画像を載せています。
正直言って心が行きつ戻りつしているのは、ノンケミカルなヘナを使って染めちゃおうかという誘惑。ヘナ&インディゴで黒髪に染めるのは以前やっていたし、ヘナ単体では白髪だけオレンジになると聞いていましたからね。Amazonで注文の一歩手前まで行っては、踏みとどまることを繰り返しています。だってこれまでの美容院代が勿体ないものね。
老いを認めて開き直るとき
いつかは覚悟を決めなくちゃ。誰でも必ず、自分の老いを認めるざるを得ないときがきます。それを誤魔化して先延ばしにするか、開き直ってオープンにするか、今が境目なのかな。コスメやサプリの力を借りて、あと5年ぐらいは先に延ばせたとしても、遅かれ早かれ訪れる正念場。
今日はこれから都内での会議に出かけます。1年ぶりに会う方たちもいるので、何て言われるかを気にしてる小心者です。いつかは下の御婦人みたいに、縁側に座って余裕で微笑むレディになれるといいな。
追記:外見より中身
昨日は会議のあと懇親会に参加。長丁場でしたが、気にしている白髪を指摘した人は誰もいませんでした。逆に驚いたのは、私より一まわり年下でも白髪の多い方がいるってこと。黒かろうが白かろうが、外見より中身が重要なことがよく分かりました。
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