学習院初等科に欠席が続いていた愛子さまが、6日ぶりに登校された。しかし雅子さまに付き添われて、午前中の4時限目だけの出席だけとは、学校生活への不安は消えていないのだろう。「学校で同学年の複数の男児から乱暴な振る舞いを受け、強い不安感や腹痛を訴えている」という欠席の理由に、私は小学生時代の暗い思い出がよみがえった。
藤沢市にある公立の小学校、6年生の時である。担任はS先生という定年間近の女性だった。彼女は優秀な生徒をえこひいきする傾向があり、指導方法についても父兄からの評価が低かったのだが、最後に花を持たせようという校長の計らいから6年生の担任となった。
ところが私のいたクラスは、男子生徒が普通ではない。どこで覚えたのか男尊女卑を振りかざし、女子生徒いじめを堂々とする行動に出た。内向的な女子に対して、ランドセルを外に放り出す、囲んで大声を上げる、給食に消しゴムのカスを入れる等は日常茶飯事。いじめは彼女が学校を欠席するまで繰り返され、次はその友人たちがターゲットにされた。
活発な女子たちとは一緒に校庭で遊ぶくせに、教室に入ると豹変。「女は男と一緒に座るな!」と命令し、女子全員が授業中に教室の後ろに立つという異常事態となった。ところがS先生は見て見ぬふりで、男子たちを叱ることが出来ず、教壇で黙々と授業を進めたのである。担任を馬鹿にしきった男子たちは、野球のボールを投げ合って遊んだり、女子に向かって罵声を浴びせたり、収集がつかない。
やがて異変を察した隣のクラスの男性教諭が飛んできて、怒鳴り飛ばして事を収めたが、クラスは卒業の時までギクシャクし続けたままだった。男性不信になった私は共学の中学へ進む気になれず、私立の女子学園を受験した。
あの男子たちは、どうして弱い者いじめの行動に出たのだろう。小学6年生といえば思春期に入った頃。女性への興味がありすぎて、バツの悪さにいじめに走ったのか、性教育の授業を聞いて女性を差別したのか、きっかけと本心は分からずじまいだった。
今回、愛子さまが被った具体的な内容は表に出ないけれど、学習院の常務理事が「小学生ですので、たわいのないこと」と発言したのには納得がいかない。今どきの小学生は心も身体も昔より発達しており、人を傷つける危険な芽生えは、草を分けても摘んでおくべきではないだろうか。第2、第3の愛子さまが出ないうちに、センサー不足な教師たちの目をもっと見開かせて欲しいものである。
コメント
いつも楽しみに拝見させて頂いております。初めて書き込みさせて頂きます。
今回の愛子様の件について 全てにおいて腑に落ちない心境でございます。ゆり子さんのおっしゃる通り 学校のトップが子どもだからと言っている時点で 教育に関わる者の発言か…と深いため息が出ました。愛子様は勿論 男子生徒の今後も とても心配です。
全てにおいて 良い方法が見つかれば良いのですが。
いじめは今や大人、子供の共通の問題となっているようですね。
火9のドラマの「泣かないと決めた日」のドラマの内容も壮絶なものですよね。
まま様
いらっしゃいませ(^^)
もう1つ心配なのは、マスコミが騒ぎたてることですね。男子生徒たちについても、彼らの家庭に対して陰の取材合戦が起こってるような気がします。心の被害者がこれ以上増えないように願うばかりです。
marie様
榮倉奈々さん主演のドラマですね。「メイちゃんの執事」でも苛められ役でしたが、今回の「泣かないと決めた日」の方が、会社のハラスメントがテーマだけに苛めの陰湿度が高いような。不幸話は苦手なので、結末のハッピーエンドを希望するのみです。