夜が更けてくると与六が「ニャ」と呼びに来る。私を玄関まで誘って、顔を見上げて「ニャ」。お散歩に連れてってのおねだりだ。ゴミを捨てに行くとき一度抱っこして外に出して以来、深夜の散歩はお約束になってしまった。
室内飼いなので地面に降ろしたくなく、体重4.5kgを抱いてウロウロ。湿気の多い夏は、与六の密集した毛が両腕にべったり張り付いて更に暑い。
犬の散歩と違う点は、匂いを嗅ぐよりも監視。階段の踊り場から階下をチェックしたり、樹木の裏側に頭を突っ込んだり、猫としての点検ポイントは幾つかあるのだが、出来ればやめて欲しい場所がある。
それは壁面。とまって羽根を休めている蛾や羽虫を見つけては、もっと近づきたいと要求。手を伸ばしてパシッと叩いては、次はどこへ飛んでいくのか、飽きもせずにジーッと目で追っている。慌てふためいた蛾が、私の顔めがけて飛んでくる恐怖は身震いものだが、もっと怖いものがある。
パシッ!ピチョッ!・・・あれ変な音だな・・。
闇夜に目を凝らしてみれば、ナ、ナメクジ!!!
湿り気のある冷たい壁が気持ちいいのか、雨の後にはナメクジが大量発生しているのだ。
勇気を出して、フラッシュをたいてデジカメで撮ってみた。気持ち悪すぎる。
できるなら約束をリセットしたい深夜のお散歩。玄関マットにゴロリンして待つ与六は、今夜のハンティングに思いを馳せているのだろうか。
コメント
何にでも猫パンチ!
いいじゃん、かわいいじゃん!
でも、夏場の抱っこはつらいよね。
ぼくは先日、飼い猫に手を噛まれました。
亀吉様
飼い猫って・・、クマザワくんですか?
いえ違った、彼は飼い客でした。