地震から学んだ断・捨・離

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津波で自宅ごと福島沖に流され、屋根の上で手を振っていた男性がイージス艦に保護されたという。飲まず食わずで二日間も凍てつく海を漂流していた心細さを思うと、暖房の効いた部屋で満ち足りた食事をしていることが申し訳なくなる。

昼食の支度をしようと開けた冷蔵庫。丸ごと一本のセロリを手に取り、前だったら捨てていた葉の部分を調理することにした。しなびかけた人参や大根の尻尾も余すところなく使って、家でいちばん大きな鍋で野菜スープを煮込む。いつまた停電になっても、これでしばらく大丈夫だ。

一昨日の地震で電気と水道が止まった時には、前の晩に作ったカボチャの煮物に助けられた。インスタント食品とは違い、生きたものの味は不安な心を和らげてくれるのを知り、どんな忙しい時でも手抜きはしないと決めたのである。

カップに注いだスープから温かい湯気が上がる。見た目が悪く、これ一杯だけの食事であっても、地震の避難所にいる人々に比べたらどんなに贅沢なことか。セロリの筋も人参の皮も優しくて、太陽と大地の味がする。

くず野菜のスープ
生かされている幸運に感謝して、不健康な飽食とは縁を切ろう。食習慣も断・捨・離だ。

地震が起きてからテレビCMは休止しているけれど、ネットを見れば相変わらずダイエット食品の広告が目立つ。痩せるためにお金をかけて、不味いインスタント食品を買う人たちが、どこか遠い国の住民のように思えてきた。

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