自分の身は自分で守るしかないこと

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午後10時半。今が台風のピークなんだろうか、暴風雨が窓ガラスをドーン!ビシーッ!っと叩きまくる。昨年9月の台風15号、今年4月の爆弾低気圧でビビリまくった与六は、窓からいちばん遠い場所で死んだふり。でも敏感な耳が音にピクピクしているのが可愛い。

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6月に台風が日本へ上陸するのは8年ぶりという。和歌山から愛知へ、予測進路を見ていると中央構造線を通って東北の被災地へと、とても嫌なコースを辿る。地震で大きく揺れそうな大地を、火消しのように豪雨で抑え付けながら進んでいるのだろうか。

この台風4号が去っても後ろには、次なる火消し役の5号が控えている。湿った風が梅雨前線を刺激して、河川の氾濫や土砂災害の起きるリスクがますます高まるらしい。

ニュースでは石巻や気仙沼に避難勧告が出た様子。台風が上陸・再上陸をしている愛知県では、自主的に避難している高齢者たちの声がとても辛かった。1人暮らしの身では災害が起こってからでは助かる術がないので、避難勧告が出る前から逃げているという。

こうしてブログを書いている間にも、風が窓を叩くドーン!ドーン!の音が強まってきた。海を見おろす逗子の高台に建つマンションは大きな窓が魅力だけれど、これから夏~秋への台風シーズンに雨戸がないのは不安極まりない。昨年秋の台風では下から飛んできた屋根の銅版が窓を直撃し、ガラスが割れた家が数件あったらしい。

早く通り過ぎてくれますように。いつの間にか私の足元で丸くなっている与六に「大丈夫よ」と声をかけながら、守られるより守る側になった自分に驚いている。我が子を抱きしめているお母さんは、電車が止まって家に戻れずにいるお父さんを心配しながら、時間が飛ぶように過ぎることを祈っているんだろうね。

「自分の身は自分で守る」ことが当然になった自然の驚異。マスコミやネット、宗教に振り回されないよう、人間が生まれ持った危機管理センサーを磨いて信じることだと思う。

自然災害をくぐりぬけるたびに「ありがとう!」と言える相手は、震えながら一緒に戦ってきた生ける同志たち、高い空から見守ってくれる愛する逝人たちである。

コメント

  1. 的は逗子の鈍亀素浪人 より:

    えっ 雨戸がないのですか!? 少なくとも飛散防止シートを張った方が良いかもしれませんね。
    私は、4号の中を裾野から豊田までバスで走ってました(乗客ですが)。新東名は風雨が凄かったですよ。山間を走るので、橋やトンネルが多く災害のバックアップと考えるのは少し短絡的な印象を持ちました。
    確かに、種々の場面での判断は自分がするしかないですね。戦友がいれば心強いですが。 

  2. yuris22 より:

    的は逗子の鈍亀素浪人様

    飛散防止シートは買ってみましたが、張るのが面倒なので放置しています。
    与六という戦友を抱きかかえ(奴は腕をすり抜けて逃げますが・・)、この夏はどれだけの風雨と戦うことか。でも台風一過のテラスから眺める海と緑は格別に美しいですよ。 

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