朝まで牡蠣の大人食い

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食欲は健康のあかし。長寿だった祖父母は美味しいものを食べたあと「これでまた1年長生きできる」といつも言っていた。だとしたら私はこの週末で5年くらいは寿命が延びたんじゃないだろうか。

土曜日は逗子の友人宅で牡蠣パーティーがあった。お手伝いすべく早めに到着すると玄関には一斗缶が置いてあり、蓋を開けると岡山の殻つき牡蠣がぎっしり、しかも超ビッグサイズだ。海藻などの付着物をタワシで一個一個洗い落とした後、カセットコンロに乗せた半斗缶に入れて白ワインで蒸し焼きにした。

牡蠣のワイン蒸し

果たして6人で10kgも平らげられるかいう心配は無用。プリプリに肥った身は塩加減が程よく、調味料やレモンは不要でそのまま幾つでもお腹に入ってしまう。テーブルの両サイドに設置した殻入れに、身を外した後の殻がポイポイと投げ入れられ、日本酒の一升瓶も豪快に空になる。

プルプルの牡蠣

私は逗子・鎌倉の食材を持って参上。小坪漁港でアワビ、アオリイカ、ブリ、ヒラメを買って刺身や酒蒸しに、鎌倉の農協連即売所ではカブ、ラディッシュ、サラダ春菊、ニンジンを買ってバーニャカウダに、小芋は指で剥いて食べられるよう塩ゆでに、そして出来立ての厚揚げは焼いて生姜醤油で食べるという素材を生かしたシンプルな調理にした。

ビッグサイズのあわび
鎌倉野菜
出来立ての厚揚げ

食いしん坊な酒豪たちが集まって、瞼が開かなくなるまで大人食いするこの会は3回目。前回は生シラスを楽しんで戴いたが、今の季節は禁漁で手に入らないので、大粒牡蠣と巨大アワビが主役である。余った分は洋風雑炊の具にして、香ばしさが恋しくなったころにニンニクたっぷりのガーリックトーストを焼いて、お開きになったのは朝の6時であった。

バーニャカウダと刺身

タクシーは電話してもまだ呼べないので、たらたらと坂を下って朝帰り。家に戻ると玄関で待っていた与六が私の顔の匂いを嗅ぎまくる。猫にはたまらない、魚介類の香りがプンプンとするんだろう。脱いだ衣服までも執拗に嗅ぎまくっていた。

海と大地からの恵みに感謝した週末。仕事はこれから繁忙期に突入するので2か月間は寂しい食生活が続くけれど、「あれだけ食べたんだから」と胃袋に言い聞かせば、次なる食材の旬までは充分持ちそうな満足感である。

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