定期購読誌のマンネリ化

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私の定期購読誌は3冊だ。国際ニュース月刊誌の「クーリエ・ジャポン」、ベネッセ・コーポレーション発行の「ねこのきもち」、会員の義務として購読が課せられている「ロータリーの友」。契約したからには月に1回手元に届き、読む読まないに関わらず本棚のスペースを狭めていく。

定期購読誌1

購読義務の「ロータリーの友」を除く2誌について、取り寄せるようになった理由は「面白かったから」と「必要だったから」だ。しかし最近はポストに届いた包みを見て溜息を付き、解約したいなあと思うようになった。

 

「クーリエ・ジャポン」は同封された編集長のレターが機微に富んでいるので楽しみにしている。しかし本体を読めば、いかに海外の歴史や進歩が素晴らしいか、日本を捨てて外に出て行け!を突きつけられる内容だ。訳し方も何だかロボット的で、繊細なニュアンスに重きを置く日本語とは程遠いのである。

 

「ねこのきもち」は与六を飼ってから5年に渡って取り続けてきた。猫の知識、遊び方、病気への心得などは1年で習得。毎年同じような内容が繰り返し掲載され、写っている猫の飼い主が自己満足する同人誌なのである。それでも楽しみにしていたのは付録だったが、今や包みに入っているのは広告の束とキャットフードのサンプル。それらをガサガサとゴミ箱に詰め込んだ後には、雑誌を見る気も失せる。

 

考えるに月刊誌はどんどん時代遅れになっているような。企画会議を経て編集・発行に至るまでのタイムラグ。昨年の同じ月を参考になんていう会議をしているのだったら頭を殴りたいほどで、定期購読の読者がガッカリする内容の羅列になっているのに気づかないのだろうか。世界中の最新情報がネットで飛び交う今、出版社は月刊誌が生き残る道を模索すべきであり、あぐらをかいた年間契約で買わせるのは騙しでしかない。

 

この記事をアップするにあたり雑誌を並べて写真を撮った。そこに与六が登場。「ねこのきもち」の上に寝そべってポーズを取っている。「この雑誌をやめないでね」か「表紙の猫よりボクの方が可愛いよ」なのか、想像するにインクの匂いが気にいったのだろう。脳を魅了するマタタビ雑誌なら取り続けるかもと思いながら、義務となった購読に頭を悩ます月刊誌である。

定期購読誌2

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