Windows10にアップグレードさせない方法

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今日もMicrosoftからWindows10を推奨するメールが届く。マルチタスクで作業効率がアップするのは分かっているけれど、メインPCはあえてWindows8.1のまま置いておくことにした。出たばかりのOSにはどんなバグが潜んでいるか不明だし、法人向けネットバンキングやe-TaxソフトはまだWindows10に対応していないからである。

失敗作と言われるWindows8を早く諦めさせようと、Microsoftの策略は巧妙だ。タスクバーの右端に出る「Windows10を入手する」のアイコンに誘われ、予約をクリックすると「おめでとうございます。Windows10への無償アップグレードのご予約が成立しました」のメールが届く。この段階で気を付けなくてはならないのは、Windows Updateの設定で「更新プログラムを自動的にインストールにする(推奨)」にしていると、後戻りできなくなることだ。

バックグラウンドでシステムファイルがダウンロードされ、「Windows10を入手する」の画面は「予約-確認済み」、「ダウンロード-進行中」となって、予約は取り消せなくなる。ダウンロードが終わるとインストールのタイミングを選べるようにはなっているが、猶予は3日間しかない。もっと先延ばしできないのか。

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私のモバイルPCは「Windows10を入手する」を閉じて、Windows Updateの再起動ボタンを押したところ、なんとアップグレードがスタート。下の画像のように画面が推移して、約1時間後にはWindows10が立ち上がっていた。使用してみれば特に問題はなく、Windows8と大差ないデスクトップ画面であった。大したソフトは入れていないので、ま、いいか。

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しかし、メインPCだけはアップグレードしたくない。一方でWindows Updateには
Windows8.1やOfficeの重要な更新プログラムが溜まりまくり、セキュリティのためにも放置はできない。で、オプションからWindows10のダウンロードのチェックを外し、重要な更新ファイルだけを選択してインストールボタンを押してみた。すると画面に表示されるのは「Windows10をダウンロードしています」で、慌ててキャンセルボタンをクリック。アップグレードさせない手段をネット検索した。

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すぐに見つかったのはMicrosoftが発表した「Windows 10 への無償アップグレードを抑止する方法」で、実施手順は2つ。

・「コンピューターの構成」からグループポリシーを有効にする。
しかしこれはWindows8の一般的なエディションでは書き換えられず、可能にするにはWindows8 Proへの追加機能を12,800円で購入しなくてはならない。まるで陰謀だと思うので、購入は取りやめた。

・レジストリからブロックする方法
レジストリーエディターで以下の値を設定するようにと書いてある。

キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
名前 : DisableOSUpgrade
種類 : REG_DWORD
値 : 1

「ファイル名を指定して実行」で「regedit」を入力、OK。ところが指定されたWindowsUpdateのキーがなく、値を設定しようがない。そこで管理者権限のコマンドプロンプトを立ち上げて、下記のコマンドを入力してみた。

reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate /v “DisableOSUpgrade” /t REG_DWORD /d 00000001 /f

レジストリエディタには無事にWindows Updateのキーが作られている。ホッ。

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そしてここからが運命の分かれ道。重要な更新ファイルのインストールボタンを再度押してみた。やはり「Windows10をダウンロードしています」が現れるが、先に進むしかない。ダウンロードが終わって今すぐ再起動のボタンを押すと、「更新プログラムを構成しています。30%完了。コンピュータの電源を切らないでください」の表示。やがて再起動されて「お待ちください」のあとまた更新表示が出て、見慣れたログイン画面が現れた。

良かった!Windows8.1の画面だ!

タスクバーの右下には相変わらず「Windows10を入手する」のアイコンがあり、開けば「Windows10をダウンロードしています」のまま止まっている。本当にアップグレードしたいときにはレジストリを下記の初期値に戻せばよい。

キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
名前:(規定)
種類:REG_SZ
データ:(値の設定なし)

今日もWindows8.1の重要な更新があり、Windows Updateから更新をかけたが、インストールボタンを押すと「Windows10をダウンロードしています」が表示されるのは変わらない。しかしアップグレードは行われないので大丈夫だ。

長い記事になってしまったけれど、これはあくまでも私個人の覚書きです。レジストリを書き換えるのはリスクが伴うので、PC操作に自信のない方は真似なさらないでくださいね。

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    え~~~! windows updateを自動更新にしておくと、win10に更新されると言うことですか? いつも更新内容は確認をしているけど、その上に深い部分の設定が必要ですか。まさに、押し売りですね。
    PCメーカから注意のメールが来るけど、アプリまで保証するわけないのになあ。
    頭が痛いね。

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