盗人猛々しいキュレーションサイト

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近ごろのWEBは、まとめ系というキュレーションサイトが乱立して、無法状態になっているようだ。私のもう一つのブログも、知らないうちに転載されているのを発見。ファッション系のキュレーションサイトに、Twitterの画像が転用されている。

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いったい誰が作ったサイトなのか、運営者も連絡先も掲載なし。「当ブログに掲載されている画像の著作権は各著作者様に帰属致します。」なんてエクスキューズが書かれているけれど、そもそも私の全身写真を転載することは、著作権だけじゃなく肖像権まで侵害しているんじゃないだろうか。

まとめ記事を収集しているのは、キュレーターと呼ばれる人たちで、ファッションやグルメのカテゴリにはカリスマ的な人気キュレーターまでいるらしい。人のふんどしで相撲を取る、ただの盗人じゃないかと腹を立てていたところに、大手IT企業のディー・エヌ・エー(DeNA)が、運営する全10サイトの公開中止を発表した。

本日発表されたDeNAのプレスリリースには、外部専門家によって構成する第三者調査委員会を設置して、キュレーションサイトの事実関係の調査を行う旨が伝えられている。

お詫びの冒頭に書かれている概要を抜粋させて頂く。

この度、当社のキュレーションプラットフォームサービスにおいて、根拠が不明確で誤った知識の提供につながりかねない医療関連記事の掲載を行なっていたという問題に加え、他の方が作成された記事等に対して不適切な取り扱いをしているのではないか、またこれが組織的になされたものではないか、さらには、当社の企業文化・風土に起因する問題なのではないか、といったご指摘を頂戴しております。

事の発端となった医療系サイト「WELQ」の公開を11月29日に中止したのに始まって、12月1日には旅行やグルメなどの8サイト、そしてファッションサイトの「MERY」も7日に全記事非公開化を行うとしている。

私なんて取るに足らない物書きではあるが、もがき苦しみ抜いてオリジナルの一字一句をひねり出す。ファッション記事にしても自撮りの時間を費やして、やっとブログの一記事を書き上げるのに数時間かかるのだ。それを掻っさらって利益を得るキュレーターは、いったいどんなモラルを持って仕事をしているんだろう。いや、彼らを雇用する企業こそが最もモラルダウンしているわけで、コンプライアンスなんてどこへやらの世界である。

作詞家として言うならば、一般人が私の作った歌をYoutubeにアップしているのは、気にも留めない。著作権協会にも報告はしない。彼らは自分で弾いたり歌ったり、アニメを作ったり、そこには創作という手間暇がかかっているのだから、むしろ嬉しく思うほどである。

許せないのは、WEB上の「ちゃっかり」商売。法の抜け穴を狙っているとしても、そこには被害者が存在していることを認識してほしいものである。

追記:

ライターを大募集して嘘記事を書かせているクラウドソーシング会社について、女子SPA!の記事です。
DeNAだけじゃない、300円でパクリ・嘘記事を書く“ブラック内職”の実情

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