小池百合子の圧勝で終わった東京都知事選。巨大組織からの弾圧に屈しないその姿に、同じ女として、しかも同じ「ゆりこ」として、今回の選挙は投票に行く権利のない神奈川県民なのを残念に思った。地団駄を踏む自民党にも野党連合にも言いたいことはひとつ、「女の力を甘く見るなよ!」だ。
テレビで人気の著名人で行こうとした野党連合は、政策よりもルックスを重視した。年配女性たちにファンの多い石田純一や鳥越俊太郎なら、韓流スターを応援するが如く、こぞって票を入れてくれると思ったのだろう。しかし「不倫は文化」男と「バージンだと病気だと思われるよ」男は、自惚れが強いだけのエロじじい。女にモテた時期は終わった人たちだ。
小池百合子を孤立させて増田氏を担いだ自民党は、石原東京都連会長と都議会のドン・内田幹事長が悪代官みたいな策を練って、魔女の火あぶりかと思うほどの嫌がらせの数々を展開した。「女性が活躍する社会を」の公約はどこへやら、できる女を潰そうとした男の嫉妬深さが露呈したのである。息子に担ぎ出されて「厚化粧の女」だの「嘘つき」だのと煽った石原元都知事は、さらに墓穴を掘った。
権力に媚びを売り、目下の者には空威張りするオッさんたちに反旗を翻したのは、これまで利用されてきた女たち。「責任は君のもの、お手柄は僕のもの」と、売名のために人を利用する根暗な根性を、あからさまに太陽の下に晒す機会を待ち続けてきたのだと思う。
小池百合子は判官びいきを狙ったとも揶揄されているが、どちらが賢かったかは一目瞭然。やられっぱなしの女は遠い昔の時代劇か、三流ドラマの中にしか居ないのである。
初の女性都知事が誕生し、これからどんなリベンジが始まるか、都議会の行方に目が離せない。都民からの血税で飲み歩くケチな懐しか持ち合わせていないダメンズたちを、スッカラカンにさせてやる小気味いい都政を見せて欲しいと願っている。
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