我が家には時々怪奇現象が起きる。
空っぽの引き出しが何かにつかえて閉まらない。
室内物干しに吊るした洗濯物が全て落っこちている。
悪さの主はいつも与六。首輪の鈴音を隠して忍び寄り、脅かすチャンスを狙っている。
空の段ボール箱から、生首がニョッ。
階段を上ってくるのを待ち伏せて、手すりの頂上から頭を猫パンチ。
ここで待ち伏せにゃ
ふふ、来たぞ来たぞ
頭をパコーン!
こちらには見えなくても、あちらには見えている。
この蒸し暑さを少しでも涼しくと、夏は化け猫になってくれるらしい。
でもお願いだから、コウモリには変身しないで。ホラー映画のクライマックスに、ソファーの背もたれから飛びかかるのだけは止めようね。
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