「静観」が「性感」に!? 予測変換がエッチすぎるAbemaTVのAIポン

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週末の参議院選挙を吹き飛ばす大騒ぎだったのが、吉本興業の芸人と社長のバトル。19日に行われた宮迫博之と田村亮の会見は仕事そっちのけで見守りました。

さらに岡本社長の会見に至っては忙しい月曜日だと言うのに、AbemaTVで5時間半をフルに見てしまった・・。YesかNoかをはぐらかして中身のない返答をしたのは、逃げ得を目論んでいたのでしょうか。会見の最初ではおそらく本音の涙を流していたのが、徐々に無表情になり、失言を糾弾される腹黒い政治家みたいに変わっていきました。

喋りはたどたどしくて文脈を成していません。重箱の隅を突かれないよう弁護士のアドバイス通りに発言することが、「お前らクビや!」と言ってしまうストレートな性格には無理だったんでしょう。でもそれ以上に気になるのは、画面の下に流れるテロップ。漢字が明らかに誤変換です。

 

吉本

 

ピンポイントを突いてくる記者たちの質問に対して理論だてが全くできないことに、お抱えの弁護士は、マイクを持つ手がブルブルと震え、時間が経つほどにチャブ台返しでもしそうなキレた表情になっていきました。リハーサル通りに演技しない社長に対し、はらわたが煮えくり返っていたかもしれません。

そこに字幕はボケの笑いを誘ってくれます。「先方の弁護士さん2名と葉酸と宮迫さんこちらは」の「葉酸」って、アフィリエイトで妊活サプリを売るためのキーワードをAIが記憶しているみたいだわ~(笑)

小林弁護士

 

日本中が注目しているシビアな生中継に、お笑いの吉本を超えた笑いを提供してくれたのは、リアルタイム字幕のAIポン。「静観」が「性感」になったり、「全部クビや」が「全クリア」になったり、ネットオタク用語的な予測変換が働きまくるのです。「ま・・」を「魔」に変換するのはゲーマーですね。「エッチな妊娠」もあったのは、AIが誰にどれだけスキャンダルな「くせ」を教え込まれてきたんでしょう。スマホの予測変換と同じで、検索に使用している語句を推察してくれるのが仇(あだ)となっているようです。

 

全クリア

 

動画をキャプチャしましたが、「通販社会的勢力の形からお金を取られた被害者の方がおられる」って、テレビの通販番組からクレームがきそう。あまりにもヤバい文字は訂正しているようでしたが、宮迫博之と田村亮の会見で誤訳だらけだったのを批判されていたのですから、今回は人力で頑張ってキーボードを打って欲しかったです。吉本の芸人たち、幹部たち、スタッフや家族たち、これからの人生を左右する重大な会見だったのですからね。

AbemaTVのAI

 

AIポンについては「AbemaTVがAIで瞬時に字幕表示、テレ朝と共同開発」という日経新聞の記事がありました。テレビ朝日のニュース番組で、去年の12月10日から始まったというリアルタイム字幕システムには、下記のメリットが記されています。

出演者の音声を認識し、表示するまでの時間はわずか1秒。現状のテレビ局などで導入されているリアルタイム字幕に比べて、表示にかかる時間を大幅に短縮できているという。今後は最新の機械学習アルゴリズムを使い、日々の配信から固有名詞をコンピューターが習得するなど、音声認識精度のさらなる向上が期待できるとしている。

聴覚が不自由な方や、音を出せない環境で画面を見ている方にとっては素晴らしいシステムですが、「静観」が「性感」になるのはマズいでしょう。子どもが見ていたらヤバいでしょう。

トイレにも行かず5時間半も注視したAbemaTV。字幕を嘲笑ってコメントしている人たちがあまりに多いのを見て思ったのは、もしかしてガス抜きをするための誤変換なの? これでストレスが下がり、視聴率が上がるのなら作戦成功なのかもしれませんけどね。

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