東京マラソン・ボランティア参加本番

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東京に屋根があれば良かったのに・・と思うほどの本降りだった。
私たち水3班は午前9時、35km地点の築地3丁目に集合。点呼のあと名札が配られ、スケジュールと各自の役割分担をレクチャーされる。

グループリーダー中心に輪を組んでいるところに、けたたましいクラクション。
近くのビルに入る○LSOKの警備車が、お前ら邪魔だとばかりに歩道を走って行った。
これがうちの隊員だったら即刻引き摺り下ろして説教するところだけど、今日の私はただの一ボランティア。自我を消して、これからの一日に抜かりがないように聞き耳を立てる。

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やがてボトルを並べるテーブルや備品を積んだトラック。次にクリスタルガイザーを積んだトラックが到着。
素早く歩道に下ろしてテーブルセッティングとペットボトル並べを始めるが、軍手をしていると指がすべってキャップが外せない。
がちがちにかじかんだ手で作業をし、ホッとしたのもつかの間、車椅子のトップランナーが目にも止まらぬスピードで駆け抜けていった。

後続のランナーたちはどこにいるんだろう?すぐにワンセグでチェックを入れていると、えっ、もう銀座?
この褐色のボディは誰?と思ってる間に、本人のジェンガが私たちの前をすっ飛んで行った。

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それに続いてタイムを競うアスリートたちが次々と走りぬけ、当然彼らは私たち給水班なんかに見向きもしない。
いきなり誰かが目前のボトルを奪い取ってくれたときは、舞踏会で王子様に手を取られたような?スペシャルな感激で、「ファイト!」の声も大きくなる。
仮装ランナーも沢山見かけたが、トップは白いニワトリ。あの着ぐるみで、かなり上位を走っていたのには驚いた。

一般ランナーが多勢を占めるころになると、寒さも頂点。薄いウインドブレーカーに冷気が通り、つま先は氷のようになり、雨でぐっしょり塗れた軍手から震えが上がってくる。
それでも疲れて歩いてくるランナーたちを励まし、ボトルを補給し、彼らが捨てるゴミを拾っていると、お昼を食べに行くどころではない。

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ランナーの数がポツポツになったころ通達が走り、3時から撤収作業開始。3時15分に回収の車到着。3時半から一般車両を通すとのこと。
大きなゴミ袋を持って、地べたを走り回る。
最後と思えるランナーが歩いていった後、途中で彼らをピックアップするハトバスがゆっくりと進んでいく。

余ったペットボトルを積みこむ回収車を待っているとき、予期せぬ出来事が起こった。
本当に本当に最終のランナーが、歩道を走って行ったのだ。
それは両足が義足の若いアスリート。
杖を頼りに走る彼と、サポートするボランティアのチームワークに手が痛いほどの拍手を送りながら、じんわりと涙があふれて来た。

すべてが終わると、いつの間にか雨が上がっている。
帰り道につく私たちを、今日初めての日差しがご褒美のように背中を照らしてくれた。

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