春が足を据える

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帰り道、夜空に白い蝶がひらひらと群れをなして飛んでいる
近づいて見れば、街路樹の「こぶし」の花だった
緑の葉が芽生えるのを待ちきれず、先に花が開きだす春

こぶし

春は毎年、庭先や通学通勤路から合図を送る花たちと共にやってくる
梅の枝が目覚めの伸びをして、春一番が沈丁花の香りを運び、
垣根の中では白木蓮が宴を舞う

別れと出会いが交錯する春
逢えなくなった人たちへの思慕と、これから出会う誰かへの憧夢
淋しい、愛しい、切ない、嬉しい・・・かわるがわるの春

そしてもうすぐ桜が咲く
待ちわびた桜が開く

春が足を据える

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