このところ政治についての日記を書く気が失せている。鳩山首相と小沢幹事長が辞任を表明したニュースが流れた時も、見え透いた魂胆に、醒めた目でしか見られなかった。政治とカネの問題を葬って、夏の参院選をクリーンなイメージで戦うと言われても、寄せ集め&朝令暮改の民主党自体に魅力を感じないのだ。誰が新代表になろうと期待しない。
それならどの政党を支持するのか、頭の中は白紙のまま。死に体の自民党にしろ、雨後の筍のように乱立した政党にしろ、どれもドングリの背比べである。政治家たちが演じる茶番劇。湯水のように税金を投じた豪華な舞台の上、竹槍で突きあう大根役者たちに、パラパラと拍手を送る観客は身内しかいない。
「日本の政治は終わっているよ」。周りにいる人たちの殆どが口にする言葉だ。
子ども手当等のバラマキで人気取りを目論んだ鳩山政権は、国債を大量発行して財政赤字を拡大させただけ。政治すごろくは内閣総辞職で振り出しに戻り、経済政策の方向性は定まらず、デフレ圧力は止まらず、公務員を除いては企業も国民も溺れ死に寸前だ。
お金は出て行く。国税を納め、6月になって今度は市民税・県民税の徴収が始まる。今年の前半は自分の仕事を放り出し、徹夜で身体を壊してまで、逗子の市議選の応援をした。しかし候補者たちは当選したら下を見ない。支援者たちに活動報告が届くわけでなく、口角泡を飛ばした政策は反映されず、次の市議選までの食い扶持を得ただけかと失望した。
今の日本に魅力を感じるのは、四季折々の自然に対してだけ。今日も木立からウグイスの声が聞こえ、紫陽花が色づき、歩道のアバカンサスが緑の蕾を伸ばしている。毎年の同じ営み。動物も植物も人間を裏切らない。欲望に汚れた人間たちが、最も下等な生き物に思えてくる淋しい国家である。
コメント
昨日、約20年前のドラマの再放送(誘惑の夏)を見ていたら急に「鳩山首相、小沢幹事長辞任」とドラマが中断されてしまいました。
確かに日本の政治は終わっていると思います。
今後の行く末が心配ですね。
小さい子供達を見掛けると「この子達が大人になる頃には日本はどうなっているのだろう?」と将来が心配になる。
明るい未来の為に子供たちにも「がんばれ!!」と言いたくなりますね。
お金が好きでも女好きでも、政治家としての能力があれば許せるんですけれどね・・・。
どうしてプロの政治家が育たないのでしょう~
どこかで密かに育っていますか?
marie様
気前良く借金で「子ども手当」をばら蒔かれても、それを将来返していくのは子どもたちなんですよね。国の押し付けで債務者にされているわけです。彼らが大人になった頃には、どれだけ税金が上がっているのか末恐ろしいです。
しのぶ様
今の政党たちは「烏合の衆」とか「有象無象(うぞうむぞう)」といった慣用句が当てはまるかと思います。政党同士だけでなく、正当内部でも足の引っ張り合いで、みんなやってることは同じ。プロの政治家として際立つ人間がいれば、足を引っ張って潰してしまうんじゃないでしょうか。
もうチェにいらして頂くしか無いかも(笑)
湘南ミヤウチ様
えっ、チェ・ゲバラですかっ!