社会と地震のセーフティネット

2月18日1時18分
読売新聞ニュースでは「首相がクリントン長官と会談、日米同盟の充実・強化で一致」。
クリントン長官が「大統領も首相と早急に会談したいと考えている」と述べたとか、北鮮による拉致問題に関して日本と連携して対処する考えを示したとか、今さら話を聞くでもない内容だ。麻生首相も愛想笑いで、さぞや唇の右端が上がっていたのではないだろうか。

世界のトップがファーストクラスでワインを飲んでいる間に、仕事を失くした被雇用者たちは空腹を抱えて今夜のねぐらを探している。
WBCの野球選手たちが桁違いの年俸を得ると思えば、与謝野経財相が日本は戦後最大の経済危機だと発言している。ほんの僅かな勝ち組の下で、一般市民たちは拡大していく格差に呆然とするしかない。

2月18日10時27分
窓の外では2日続けて、青空と雲とがくっきり上下に分かれた断層雲。昨日は北から南へ、今日は北東から南西に流れている。これが断層形地震雲とすると、2～3日以内に大きな地震が発生する事が多いらしいが、千葉・福島・福井と震度4が続いている上にまだ起きるのかと不安になる。ただの雨雲だったらいいのだけれど・・。

2月18日12時01分
テレビからはお気楽に「笑っていいとも！」のテーマソングが流れている。ファッションモデルのお洒落コーナーに茶々を入れるお笑い芸人たち。チャンネルを変えれば中川昭一氏の憔悴した顔が今日も映し出されている。見るものがなくてリモコンの電源ボタンをオフにした。

刻々と時間は過ぎていく。よいしょと空を支え地に踏ん張りながら、私たちは生きている。
まるでセーフティーネットのように見える境界線。人間社会も地震もギリギリで耐えている状態だけど、ひとつひとつ今できることをやっていくしかないのが現実だ。
時系列の先に願うは、どうか日本の電源ボタンがオフにならないことである。

追記：2月18日13時53分
断層雲はますます大きくなった。