いると疲れる、いないと心配

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4月1日から年金分割制度がスタートするという。
対象となるのは4月1日以降に離婚する夫婦で、原則として離婚日の翌日から2年以内に申請しなければならない。
濡れ落ち葉の夫に嫌気がさしている妻たちが、満を期して一斉に離婚届を投げつけるのでは?と思ったりもする。

離婚届

実を言うと私は離婚経験者、バツイチだ。
結婚したのは大学を卒業してすぐの5月。ホテルオークラで盛大な披露宴を開き、カナダに新婚旅行に行き、新築マンションに住み、たった2年で別居、離婚した。
別れた理由は「主婦に飽きたから」。とんでもない妻である。

別れ話の席で、夫は「別れたら半年以内に結婚してみせる」と言い、私は「別れたら、あなたの給料の倍は稼いでみせる」と言い、事実その通りになった。情けない夫婦である。

離婚が成立した日、父は「1回結婚したんだから次はないな。これからは適当に遊んでおけよ」と言った。いい加減な親である。

その後お付き合いした男性から幾つかのプロポーズはされたが、結婚する気が起きず、今も独身を通している。
1人でいる期間が長すぎたのか、同じ部屋に誰かと長時間いると、気を使いすぎて自分が自分でなくなってしまうのだ。

ただし「亭主、元気で留守がいい」とは少々違って、「いると疲れる」「いないと心配」の二本立て。
きっとこれは長年結婚生活を続けてきた妻たちも、同じなのかもしれない。

彼女たちが手にする離婚届は、遠ざかっていた自分探しの旅へのパスポートなのだろう。

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