子供に戻る一周忌

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昨日は祖母の一周忌で、お昼から鎌倉霊園。
初夏をイメージする陽気で、若葉の中に立つ喪服姿たちがカラスの群れにも見えた。

読経の時刻に合わせて、三々五々に親戚たちが集まってくる。
一年前に比べたらみんな顔もにこやか。
虫が合わなくて苦手だった叔父が「おう、元気か?」と手を振り、一瞬に心が解けた。

お焼香の順番が回ってきて、位牌に手を合わせた。
このところ辛い日々が続いていたのが、心がスーッと楽になる。
きっとこの場所この時には、空へ通じる道が開いているのだろう。

次にみんなで車に分乗して墓地に移動。
ちょうど八重桜が咲き誇る時期で、ソメイヨシノに比べると、見て見て!と着飾った花たちが迎えてくれる。

八重桜1
八重桜2

ここで撮っていいのかな~と言いながら、墓石の前で記念撮影。
「1足す1は?」「にーっ!」
こんな時でもなければ集まらない親戚たちだけど、集合写真はなんだか子供時代に戻ったようだ。

愛媛に住んでいた祖母を、寝台列車に乗って訪ねた夏休みを思い出す。
「一緒に写ろうね」。
今は写真立てに入った祖母の笑顔が、急に若返った気がした。

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