名越のトンネルを抜け逗子マリーナに向かう途中、気になっていた看板がある。
「このままで残そう ハゲ山」
夏には鬱蒼と樹木が茂っていた山道も、今ならヤブ蚊も気にせず登っていけそうだ。
デジカメを持って木の根を踏み越えつつ、「ハゲ山」征服にチャレンジした。
頂上に着いて拍子抜け。そこは単なる亀ヶ岡団地の住宅地で、右側に広い野原のようなものが見える。
聞こえてきた声の主を追えば、犬の散歩をする若い夫婦。かくれんぼをする子供たち。
「ハゲ山」は草木も生えない不毛の地ではなく、緑の小高い丘だったのだ。
入り口には「この土地は県有地です。立ち入りについてはご遠慮ください」という壊れかけの看板。
どうやら県営住宅の建設誘致場所として在った土地らしいが、売却するか広域避難場所とするかで、県と市が調整中らしい。
足の裏に草の感触を楽しみながら、ずんずんと歩いてみた。
端まで来ると住宅地の向こうに相模湾が広がり、私が住んでいるマンションも見える。
光を浴び、ところどころ赤い枯葉になった樹木が、風に乾いた音をたてる。
春にはピクニックマットとお弁当持参で来てみたい。
いつも海岸方面へばかりだった散歩コースに、また新しいルートが加わった。
今日の会心のショットは、樹木の大きな陰の向こうに、見おろす町並みをスケッチしている日曜画家。
フランスの田舎みたいな風景が、心ない乱開発の餌食にならないことを祈ろう。
♪『ひみつだったちか道 はらっぱはあるかな』
昔作った歌詞が、帰り道を探す心にリフレインした。
コメント
海があり、山があり自然に恵まれていていいですね。
それに海の幸とイタ飯があれば、後はワインですね。
飲むしかない。
tsune2様
海の幸は築地に集まると言いますが、雑魚が好きな私としては地元の市場で
充分です。
自分で開発したイタ飯のレパートリーも増えてきたので、やはり次はワイン
にも詳しくならないとダメですね。
安くて辛口で美味しければ、産地や銘柄には拘らないのが本音ではあります
が・・(^_^;)
今、町や人々は緑に飢えていると思うな
是非残して欲しいなぁ~~。
髪結いの亭主様
わざわざお金をかけて整備する公園より、自然の原っぽの方が使用価値があります。
環境を破壊して得た財源がどこへ消えるのか・・。
少なくとも住民に還元されることはないでしょう。
写真から、
『足の裏に草の感触を楽しみながら、
ずんずんと歩く』ことの心地よさが伝わってきます。
日曜画家を“遠くからそっと捉えた”ワンショットが秀逸です。
その優しい撮影手法に、“思いやり”を感じた次第です。
それにしても、
森林浴と草原浴の恩恵に浸りながら、一人静かにスケッチする、
日曜画家さん…、なんとも羨ましい光景ではありませんか。
UKのナショナルトラスト運動を連想した、今日のブログ記事でした。
身近な自然の価値に…、I’ll boost your rank through my click.
Grayman2006様
なんとも美しい緑地が「ハゲ山」では可愛そう。
赤毛のアンのように、自分だけの呼び名を作ろうと思ってます。
失われた時が戻ってくるように「プルーストの丘」にしようかな。
かなり以前の記事にコメントしましてすみません。
逗子市で条例違反の緑地開発が長らく問題になっていることはご存知でしょうか。開発業者ではなく1人の市民によって悪質な乱開発がされており、周辺住民の安全をも脅かしています。早期解決が望まれます。
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan
/machi/kouhyou/179.pdf
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/
gikai/result/H22/4tiketu/ketu9.pdf
yaplog.jp/zushi-kimijima
/archive/399
上に書かせていただいた、逗子市山の根三丁目条例違反開発の問題は、発覚してから3年近く経過した今も議会で継続審議される異例の事態となっています。
このように個人が条例に反する開発に手を染めることもあり得ます。地域の人たちが結束して、違法開発の早期発見・監視・抗議を続けることがとても大切であると認識している次第です。
逗子市山の根三丁目条例違反開発の問題は、今でも議会で継続審議となっています。なお、裁判を通じてこの開発行為に違法性があることは既に認められています。このような悪質な案件については厳しい対応が必要です。
上記事件については条例違反による氏名公表がされています。
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/machi/kouhyou.html