くう ねる はたらく あそぶ

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友人たちと先日、九死に一生を得た経験を披露しあった。
高速道路の出口に進入してしまい、トラックに当たりそうになった話。
踏み切りで立ち往生して、目の前の数十センチを電車が通り過ぎた話。
爆発事故のあった施設に予約していたのが、電車を乗り間違えて助かった話。

ヘエーッ!と共鳴する中で最終的に達したのは、運が良ければ助かる、人生はなるようにしかならないという結論だった。
そこで思い出したのは、江戸時代の禅僧・良寛和尚の残した名言だ。

災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。
死ぬる時節には死ぬがよく候。
これはこれ災難をのがるる妙法にて候。

身に災難が降りかかった時にはジタバタせず、流れに身を任せていけば逃れられるという意味だろうか。これは文政11年、越後三条大地震の被災者に充てた手紙の一節だが、今の時代にも警告を浴びせるメッセージに思える。と言うのもネットサーフィンをしていて、人類絶滅の予測を競い合うサイトが多いのに呆れるからだ。

「世界的な大不況に困窮する人類に、追い討ちをかける天変地異が襲う。火山の噴火と大地震が頻発し、大津波が陸地を飲み込み、核ミサイルが飛び、どこかの国が開発した伝染病が蔓延し、惑星が地球に衝突するだろう。」

一まとめにしてしまったが、多かれ少なかれこの類が書かれているサイトは、ハルマゲドンで人類は肉体を失うと脅し、その裏付けになるスピリチュアルな預言を持ち出してくる。

生物である人間は弱く、刃物で刺されば血が出るし、癌細胞が肉体を巣食えば死に至る。惑星が衝突すれば地球は吹っ飛ぶかもしれないが、Xデーを予告することに何の意義があるのだろうか。だから今を一生懸命生きろと警告するなら、言われるまでもなく誰もが今を一生懸命生きている。

どんな聖職者であろうが、死因とその日時は知らされていない。この世にサヨナラする日が今日でも50年後でも、一生に一度平等に訪れるものであり、今か今かと戦々恐々としながら待つのでは生甲斐がない。

准胝観音経(じゅんていかんのんきょう)の一文。
「寂静にして心常に誦すれば、一切諸々の大難、よく是の人を侵すことなし」
京都「阿含の星まつり」で有名な阿含宗館長・桐山靖夫氏は、事業の失敗で負債を抱えて結核も病んでいた時、自殺を試みる直前にこのお経を見つけ、死ぬのをとどまったという。

人は生かされ、生きている。くう、ねる、はたらく、あそぶ。豪華な付録を望まなければ、人生そのものは実にシンプルで生き易いものだと思いたい。

コメント

  1. 素浪人 より:

    拙者の思いは、何があっても…
    「あせらず」
    「あわてず」
    「さわがず」
    そして「じたばた」です。
    なるようにしかならないけど、ジタバタしたいなあ。

  2. yuris22 より:

    素浪人様

    「じたばた」は私も得意です^^;
    生きてるぞー!とアピールするためのパフォーマンスだと思っています。

  3. ヒロ2号 より:

    お元気にご活躍 うれしく思います。
    お久しぶりです。yurisさんの日記には
    いつも元気をいただいております。
    くう・ねる・はたらく・あそぶ
    生きてゆくとは本当は実に単純明快な
    ことだったのですね。この言葉を
    お借りしてわたしも日記を書いて
    みたくなりました。ケ・セラ・セラ

    PS:飲みすぎにはご注意を

  4. yuris22 より:

    ヒロ2号様

    久しぶりのコメントをありがとうございます。
    「くう・ねる・はたらく・あそぶ」を繰り返しながら、あっという間に時間が過ぎていきます。
    辛いこと・苦しいことは多々ありますが、今ここに生きているのは、過去を乗り越えてきた証し。歳をとるほどに笑いの数を増やしていきたいと思っています。
    まさにケ・セラ・セラですね。

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