チョコレートパフェを嫌悪した日

広告

20~40代男性を中心に、スイーツをこよなく愛する「甘党男子」が増えているという。ケーキバイキングに1人で行く男性も増え、制限時間内に食べる個数は女性平均7個なのに対し、男性客は平均20個だそうだ。
「周囲を気にせず、甘い物を食べられるようになった」理由は、男性の女性化というよりも、潜在的に甘党だったのを堂々とカミングアウトできる世の中になったからだろう。

先日、銀座に行った時のこと。数寄屋橋交差点で信号待ちをしていると、不二家の看板が目に入った。子供の頃はここでイチゴの沢山乗ったケーキを食べるのが楽しみで、親の買い物にくっついて来たものだ。懐かしさに駆られて、今はファミレスになった2階へ上がってみた。斜め前の席では、グレーのスーツを着た中年男性が新聞を読んでいる。

彼の前に運ばれてきたのはチョコレートパフェ。ウェイトレスの「お待たせしました」の声に新聞を投げ出して、パフェグラスの全体像を眺めている。よーし!という顔でバナナに手をつけ、続いて生クリーム、その下のアイスクリームへと食べ進むと、カチャカチャカチャ、ズズーッ! パフェグラスを逆さにして、ロングスプーンで一滴も残さず喉に流し込んでいる。静まりかえった店内に大音響を奏でたあと、伝票をつかみ至福の表情で出て行った。

ちなみに私は完璧な辛党である。学生時代までスイーツは週に1度ぐらい食べていたが、成人年齢を超えてからは酒の肴にしか興味がない。今では強要されない限り、ケーキはおろかアイスクリームも食べないし、ブッフェ料理のデザートコーナーは避けて通るほどだ。むろん冷蔵庫に甘いものは一切入っていないし、料理にも砂糖は極力使わない。

先ほどyahoo!ニュースを見ていたら「男子スイーツ部」のサイトなるのものを発見した。ここでは男性部員たちにより、森永乳業とコラボした「至高のプリン開発プロジェクト」が進められているほか、「GW中のパティスリー巡り」「有名パティシエに会いに行こう!参加者募集」「理想のコンビニスイーツを探せ!」「アラフォー男子のスイーツ生活」等々の記事が載っている。

恐るべし甘党男子! 私には絶対にデートすることのない(向こうも避けるだろうが)人種である。来月やってくるパグの小梅には、甘いものを嗅いだら眉をひそめて背を向ける犬になるよう、我が家の教育を施そう。

コメント

  1. marie より:

    最近でなくても、意外と私の職場の男性陣もスイーツ好きな方多いですよ。
    私も大好きで、けれど、カロリーも気になるので最近では和菓子にはまり始めました。
    最近、食べたのが東京のお土産の「塩大福」確か「ひよこ」と同じ会社で作られた大福でした。
    あとは仙台銘菓の喜久福のずんだと生クリームの入った大福。そして、ファミマの「塩豆大福」「生クリーム大福」
    ・・・ん?これではカロリーオーバーですね(笑)

  2. yuris22 より:

    marie様

    和菓子ですか~。昔は羊羹一本丸ごと喰いにチャレンジしたこともあるんですけどね。さすがに虎屋の羊羹は立派過ぎて無理でした(^_^;)
    今はせいぜい柏餅一個でギブアップかな。それも中身より、外側の柏の葉が美味しそうに思えてしまう。桜餅も外側を覆っているしょっぱい桜の葉が好きです(笑)

// この部分にあったコメント表示部分を削除しました
タイトルとURLをコピーしました