花火大会とハーフムーン

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8月も残り僅か。去年より1ヶ月遅れの開催となった逗子海岸花火大会は、たぶん夏の締めくくりになるのだろう。今年は「さざ波」という海の家に、なじみの飲み仲間が集まった。夜7時20分からの打ち上げ開始なのに、明るいうちからビーチは足の踏み場もなく人、人、人。朝から準備したお弁当を広げて、家族連れの宴会が始まっている。

花火を待つ逗子海岸 さざ波

私たちもビールで乾杯したものの、奥まった席から花火が見えるだろうかと気もそぞろ。グランドオープニングの白い花火が上がったとたんに、カメラをつかんでビーチへと移動した。

逗子市民たちの願いが通じたのか、今年も好天気。白く輝く半月をはさんで、両側に大輪の花が開いていく。40分間に凝縮された花火大会だけど、間髪いれずに上がっていく光の玉を見上げ、「今度はもっと大きいよ」とみんなの期待が集まる。ビールを飲んでいる暇などなく、「うわー、きれい!」を繰り返す。

逗子海岸花火大会1 逗子海岸花火大会2 逗子海岸花火大会3

最大の見せ場はラスト10分間で5,500発を打ち上げるグランドフィナーレ。音楽にシンクロさせて、最新のコンピュータ技術を駆使しているというだけあって、また今年も感極まって涙がこぼれてしまった。

ナイアガラの滝が吹き上がったような連発が終わり、空に残された半月。立ち込めた煙のせいだろうか、白から赤に染まっている。月も感動して泣いているのかな。

半月と花火 赤く染まった月

3年前、空に旅立っていった恋人のことが急に懐かしくなる。あの半月が彼の心だとしたら、残ったあと半分は私の中にある。はしゃぎながらみんなと歩く帰り道、こっそりと頭の中に歌詞を書きとめた。

  「海に咲く花」

白いTシャツ追いかける ビーチの人波
いるはずないと 知りながら あなたを探してる

友だちと来た花火大会 空にはハーフムーン
天まで届け シュルシュルと 光の尾が昇る

そこから見えますか 夜の海に
咲いては散っていく 夏の花

拍手と歓声と 寄せる肩と
見上げる顔たちが 見えますか

はぐれるなよと つないだ手は
空の上からも 届いてる

 Copyright by Yuriko Oda

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