甘え下手な女の独り言

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与六が去勢手術をして、獣医さんに一泊後、家に帰ってきた。身体はいたって元気であるが、性格に変化が現れた。困ったほどの赤ちゃん返り。私の行く場所行く場所にひっついて離れないのである。

夜はベッドで腕枕を要求し、私が瞼を閉じると両手で頬をチョイチョイ。「僕が眠るまで、見てていてよ」だ。夜中の運動会はなくなり、朝になっても横で眠り続けている。

ごはんは「食べ終わるまで見ていて」、トイレも「見ていて」、遊ぶのも「見ていて」。私がパソコンに向かって仕事を始めれば、足元のマットを占領してゴロゴロ。完璧な甘えん坊になってしまった。

足元の与六

いつの間にか想像は男と女の世界へ膨らむ。男性は、女性が甘えてくれないと物足りなさを感るというが、シャイな私にはそれが出来ない。ましてや人前でベタベタするなんて、顔から火が出そうだ。本当に好きな人とは静かに寄り添いながら、その代わり、どこへも行かない安心を下さいと願う。しかし男性にとっては「甘え下手の女 = 可愛げのない女 = 1人で生きていける女」であるらしく、不器用な心を読み取ってくれることはなかった。

外は冷たい雨。玄関のチャイムが鳴ったので立ち上がろうとすると、与六が爪を立てて靴下を押さえた。大丈夫、今日はどこにも行かないからねと声をかけて頭を撫でる。足元の甘え上手な猫が羨ましい、今日も女一人の午後である。

コメント

  1. 華梨 より:

    うちのニャンコ(2匹)も手術後の赤ちゃん返りがありました。やはり不安だったのでしょうか…。
    ペットは飼い主なしに生きていけないことを痛感させられますね。
    与六くんとゆり子さまの惚気話をありがとうございました!

  2. yuris22 より:

    華梨様

    今日も与六が心配で、仕事を切り上げ一目散に帰宅しました。今もフワフワとした感触が、冷えた足を暖めてくれる幸せに感謝して、これって両依存?と思っております。

  3. marie より:

    我が家の雄猫は去勢してからビックリする程大人しくなりました。
    以前に飼ってたメス猫は全くかわりありませんでした。
    欲情がなくなったことぐらいですね(笑)

  4. yuris22 より:

    marie様

    やはり猫の個体によって差があるんですね。飼い主だけでなく、昨日は家の修理に来た人たちに「遊んでちょーだい」コール。まるで犬のようにじゃれついてました。

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