過干渉が息子を駄目にする

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クリスマスソングが流れるティールームで、一週間前のこと。「イブはどなたとご一緒?」
お茶飲み仲間であるバツイチシングルのA子さんに聞いてみた。
「家で息子と過ごします。私が作った御飯じゃなきゃ食べないのよ」
A子さんの年齢は還暦を過ぎ、2人暮らしのご子息は来年で40歳。会社勤めが終わるとまっすぐ家に帰り、母の用意した夕食を、一緒にテレビを見ながら食べる規則正しい毎日だ。結婚の予定はないのかと聞けば、年上の恋人はいたけれど昨年別れてしまったという。

別れの原因は、ご子息が恋人を初めてA子さんに紹介した時に端を発する。
「これ、僕の彼女」と照れ臭げに紹介した息子を、A子さんはピシャリと嗜めた。
「僕の彼女、じゃないでしょ。自分の所有物じゃないんだから、お名前を紹介しなさい」
その場は挨拶と雑談を済ませて食事会は終了。2人っきりになった時、彼女はご子息に怒りをぶつけた。「私は『僕の彼女』と呼ばれることが嬉しかったのに・・。あなたは分かってないのね」と。

息子の恋人に良かれと思い忠告したA子さんは、自分の言葉が原因となって2人が喧嘩別れしたことが納得できない。「私は息子にマナーを教えたのに、何で気分を害したのかしらね?」と、彼女を偏屈扱いする。「まして息子より年上なんだから、立ててあげなくちゃ!」

建前論はごもっともだが、A子さんは子育てに関して大きなミスをしていると思った。40歳にもなる息子に対して、いまだに過干渉していることだ。

子供の要求にありったけの愛情を注ぐのは『過保護』。望んでいることに応えているのだから、そう悪いことではない。しかし『過干渉』は違う。子供が望んでいないことを「やりなさい」「こうするのが正しい」と意見を押し付ければ、子供の自立心を妨げ、最悪はモラトリアム人間を形成してしまうからだ。A子さんのご子息の恋人は、過保護を嫌ったのではないだろう。結婚の約束をした男性が、母親の価値観に左右される過干渉に嫌気がさしたのだと思う。

昨夜、楽しいはずのクリスマスイブに、偽装献金問題の質疑応答で四苦八苦した鳩山首相。母親から7年間で12億6千万円ものお小遣いを貰ったことを知らなかったと言い切った。金を出してくれと頼んでいないのに、息子を案じる母が黙って援助してくれたと言うのなら、過保護ならぬ過干渉に浸ってきたことになる。

新政権から100日のハネムーン期間を過ぎても、何をしたいのかさえ見えないお坊ちゃま首相。国民から離縁状を突きつけられる日に向けて、カウントダウンは始まっている。

コメント

  1. marie より:

    過干渉も問題ですが、息子であろうと娘であろうと、人格を否定したり、ダメだしばかりの子育てはもっとダメですね。
    間違ったことを正しく教えるのはいいのですが、「何で出来ないの?」とか「あなたはダメね」とか「何にも出来ないね」とばかり言われてばかり育った子供は自信がなく、後ろ向きな大人になりやすいですね。
    実は日本人の子育ては「駄目出し」が基本なそうです。
    アメリカとかでは褒めて育てるのが主流だとか・・・。
    けれど、難しいですね。
    「お前は駄目だ」と言われて悔しさをバネに前向きに頑張るか、「どうせ・・・」とばかりなるか・・・。
    何事もバランスが大事ですが、人間なので思うようにいかないことが多いですよね。

  2. yuris22 より:

    marie様

    ペットの飼育本に書いてあったのですが、「コラッ、○○」と名前を呼んで叱るのは躾けにならないとされています。ペットは自分の存在そのものを否定されたように感じるのだそうです。
    人間なら尚のこと、「○○ちゃん、ダメよ!」の叱り方はいけませんね。子供は自分が叱られてるのを分かっているのですから。○○ちゃんの呼びかけは、褒めてあげる時に使いたいものです。

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