長い行列から抜け出すラッキー

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明治神宮にある井戸・清正井が、昨年末からパワースポットとしてにわかに脚光を浴びているという。運気が上がる場所として有名人が紹介したのをきっかけに、今や「写真を携帯の待ち受け画面にすると願いが叶う」という噂が口コミで広がっているからだ。開苑前から長蛇の列をなして、自分の番がくるまで2~3時間待ち。誰しもみんな井戸に向かって携帯カメラを向けるとは、なんと不思議な光景だろう。

毎年のことながら初詣の人出ベスト3は明治神宮、成田山新勝寺、川崎大師だが、賽銭箱までの我慢強い行進が私には理解できない。いつだったか元旦に明治神宮へ行ったところ、ロープで仕切られ警官に見張られ、視界に入るのは前の人の頭だけ。後戻りできないパニックで苛立ち、神様までの距離がいかに遠いかを思い知った。

日本人はどうして並ぶのが好きなんだろう。例えば高額当選の出ている宝くじ売り場。人気No.1は西銀座チャンスセンターで、昨年の年末ジャンボ宝くじでは、大安となる発売最終日に約2万人が殺到した。冷静に考えれば、売れる枚数が多いから当選確立が高くなるわけだが、1番窓口に固持して3時間も待つというのは、神がかりな奇跡を信じているのだろうか。それとも誰かが並び始めたら後に続かないと不安になるのだろうか。

逗子市小坪に暮らし始めて、行列の出来る店として有名なゆうき食堂の話を時々書く。晴れた土日のランチタイムには数十人が列を作り、メニューに売り切れの札が並びだすと、みんな何が何でも刺身を注文しようと焦る。そんな時はマスターご自慢の支那そばの方が美味しいのに、列に並んで待つ心理が最後のマグロを注文させるようだ。三崎のマグロだったら斜め前の魚佐次で柵買いできるけど・・と、気の毒になってしまう。

今年も初詣は通い慣れた近所の氏神様へ。誰もいない分ゆっくりと、去年一年の報告と周りみんなの幸せを願ってきた。ゆうき食堂でのランチも、平日の空いた時間を見計らって何度でも。一品おまけの刺身盛りが、はずれくじなしの当選宝くじである。

コメント

  1. marie より:

    井戸に向かって携帯カメラを向けて落としたりしないんでしょうかね、興味はありますが(笑)
    長蛇の列は苦手です。
    多分、これは年齢は関係ないと思います。
    どんなに混んでいても、遠くてもあまり苦にせずに出掛ける人はすごいと思います。
    混んでいても、観たい映画とか欲しい物があれば出掛けますが、遠出(特に車の運転)だけははする気力が私には無いです。
    乗せられていくのならオッケーですが(笑)
    いつか乗せられて逗子には行って見たいです。

  2. yuris22 より:

    marie様

    必ず逗子に来てくださいね。いつもコメントを下さるmarieさんはもちろん、ハンドルを握るイケメンドライバーも含めて、超VIPおもてなしコースを用意しておきます。朝まで帰さないよ・・どころか、3日間ぐらいは踏ん張ってもらいますからね。

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