使わないほど重みのある言葉

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昨夜も我が家で新年会。まるでレストランの開店準備のように、お客様を迎える段取りが手馴れてきた。和食がメインの時は、備前の器が映える繊細なセッティングをする。

しかし困った問題が発生した。竹のランチョンマットを敷き、箸置きに吉野杉の箸をセットするまでは良かったが、キッチンに立つと背後で音がする。与六が箸置きをおもちゃだと思い、床に落としてホッケー遊びをしているのだ。

「コラーッ!」と叱り、テーブルを再び整え、またまた「コラーッ!」と叱り、再々度テーブルを整えてのイタチごっこ。お客様が誰か1人でも現れて、猫を見張っていてくれるまではキュウリも刻めない。年末にテーブルの縁に両面テープを貼って、飛び乗り禁止の躾けをしたのも無駄だった。

やがてワイワイと宴会が始まっても与六の好奇心は旺盛。空いた椅子に飛び乗りテーブルに手をかけて、みんなの顔を見渡している。その度に「コラーッ!」と怒鳴る私に、最年長のお客様が笑いながら言った。
「『コラッ』が『こんにちは』になってるんだよ」

確かに「コラーッ!」を言い過ぎて馬耳東風、いや猫耳西風?なんだろう。人間だって同様に、意識して欲しい言葉は使い過ぎちゃいけないんじゃないだろうか。

例えば「愛してるよ」は毎日聞いていれば、風のように通り過ぎていく言葉になる。彼の口から初めて囁かれた時の感動は、二度目三度目・・となっていくほど有り難味が失せていき、しまいには相づちを強要されている気分にまでなるのだ。「うん」とか「へへ」とか答えるのは、照れ臭さ半分ウザさ半分である。

滅多に言わないからこそ重みがある言葉は、グッと堪えて大切にしたい。与六への「コラーッ!」もしばらく控えなくちゃ。というわけで、正しい猫の叱り方をご存知の方はどうか私にアドバイスを下さいな。できればもうひとつ、「愛してるよ」の頻発をやんわりと防ぐ方法も知りたいものでございます。

与六

コメント

  1. marie より:

    猫が家の中を走り回ると大変ですよね。
    我が家は、夕飯の一品が無くなり、障子は穴だらけ・・・。
    ひどい時はテーブルに足跡が点々と・・・
    犬や猫のキライな人はそれが耐えられないといいますね。

    あと、「愛しているよ」よりも「好きだよ」の方が私は好きですね。

    昨夜はドラマ「筆談ホステス」をやっていましたが、その途中、途中で良い言葉が出てきました。

    「恋は下に心があるから下心」「愛は真ん中に心があるから真心」

  2. yuris22 より:

    marie様

    私も「好きだよ」の方が嬉しい。「愛してる」は大袈裟すぎて、使い方によっては嘘くさくなります。
    筆談ホステスの、恋と愛の違い、いいですね。使わせていただきます。

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