死に物狂いか這う這うの体か

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今朝から廊下に新品のペットカートを陳列した。ただしお客は与六だけ。興味を持って中に入ってくれたら、ワクチンの予防接種に連れて行く魂胆だ。マンチカンは猫の中でも好奇心がより旺盛。飛んで火に入る夏の虫の如く、さっそく首だけ出して居心地を確かめている。

ペットキャリー

しかし問題はこれからだ。与六は大の車嫌いで、乗せたとたんに「フギャー!ウンギャー!」と鳴いて暴れまくり、ビビッてお漏らしまでする。そんな時の猫のおしっこは猛烈に臭く、前のペットキャリーは洗っても臭いがとれずに、廃棄処分にしてしまった。

そろそろ恐怖も消えた頃だろう。ペットカートのファスナーを閉じ、屋外でコロコロと引きずっても与六は何食わぬ顔をしている。ところが車のドアを開けた瞬間に豹変し、「フギャー!ウンギャー!」が始まった。無視して助手席にカートを置くと、網をバリバリと引っ掻いて死に物狂いで暴れている。

車が大嫌い

エンジンをかけると暴れ方も倍増する。ファスナーがちょっと開いた隙を狙い、飛び出してからはまるでモモンガ。シートを前へ後ろへと走り回り、窓に体当たりし、そこかしこに抜け毛が飛び、車の中は戦場と化した。これじゃ3分も乗せていられない。

諦めて家に連れて帰ると、「這う這うの体(ほうほうのてい)」という諺がドンピシャな憔悴の仕方。猫がハアハア言うのも初めて見た。乱れた毛を繕いながら、「もう絶対に動かないぞ!」とリビングに居直っている。

暴れて毛が抜けた
ほうほうのてい

動物病院に車で連れて行くのは諦め、電話で往診を頼んだ。ワクチン接種でも往診代は無料と聞いて、与六と共にホッとしている。それにしても外出は絶対に無理と分かったからには、ペットホテルにもあずけられないぞ。旅行の時はペットシッターを募集しなくちゃと、憎めない愛猫に振り回されている飼い主である。

追記:
その後たびたびペットカートに向かい、プシューッ!プシューッ!と凄い勢いの鼻息を吹きかけている。もしかして鼻水?嫌いなものに対してのマーキングだろうか。

コメント

  1. 猫太郎 より:

    わかりますわかります!!病院に行くのが大変ですよね!
    片手をキャリーの中に入れて猫太郎の頭を撫でながら片手運転したものです!
    やっぱり家が一番落ち着いていられる場所なんでしょうね。
    毎日点滴に通った日々が懐かしく思える今日このごろです。
    与六、ご主人様を困らせないでね!

  2. 華梨 より:

    え~、うちのは二匹とも移動はまったく問題なし。先日も8時間のドライブと5時間の電車移動をやってのけました…。写真のキャリーは少し狭すぎるかもしれませんね。横たえることができるスペースがあって、猫が手を外に出せたり外が覗けるような隙間があれば尚良いと思いますが。

  3. yuris22 より:

    猫太郎様

    やっぱり同じでしたか!
    > 片手をキャリーの中に入れて猫太郎の頭を撫でながら片手運転したものです!
    さらに、飛び出そうとする頭を押さえつけてが加わります。必死で抵抗した疲れを癒すべく、家ですやすや寝ているのを見ると、抱きしめたくなりますね。何をしても可愛さ倍増です。

  4. yuris22 より:

    華梨様

    うらやましい~!
    旅行に連れて行くのが夢なんですよ。
    キャリーはこれで3つ目。楽天で一番人気の、横たえるスペースがあるのも買いましたが、それでお漏らしをやらかしました。
    キャリーそのものが嫌いなのかと思ったら、今日はわざわざ中に入って寝ています。「嫌がらせかい!?」と苦笑いです。

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