朝焼けの空にバッテンの雲

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眠れないままに午前5時。カラスの鳴き声がうるさいので外を見ると、朝焼けの空に、生まれて初めて見る雲が出ている。筆でシュッシュッと描いたようにバッテン印。コンパスを向けてみると、ちょうど東の方角だ。真後ろを向けば、月は西の空に沈もうとしている。

罰点の雲1
罰点の雲2
白い月は西に

この景色を美しいと見るか、恐いと見るか。後者であれば地震雲かもしれないと、×の付いたポイントを心配してしまう。雲の幅が太く、色が濃いほど発生する地震の揺れが大きいと言われる帯状形地震雲。大地震での目撃例は、M6.8の新潟県中越地震、M9.3のスマトラ島沖地震。どちらも2004年だ。

今年の気候は2004年とよく似ている。夏には記録破りの猛暑となり、戦後で最も気温の高い年だった。秋雨前線が居座って各地に豪雨災害をもたらし、地震・火山噴火が多発した。今年は台風の発生こそまだ少ないが、これだけの猛暑の後に何が襲ってくるのだろうと自然の猛威が気にかかる。異常気象が誰の目にも明らかだからだ。

人類が依存し、負荷をかけてきた自然環境。8月25日、環境NGO・世界自然保護基金(WWF)ジャパンの発表によると、世界中の人が日本人と同じ暮らしをしたら、地球が2.3個必要になるという。1番目は開発がめざましいアラブ首長国連邦で地球5.7個分、2番目は米国の5個分、日本は29番目と言うけれど、世界中が地球に対して借金のしすぎで、負荷に耐えられなくなる日がきっと来るはずだ。それが2012年12月22日かどうかは、神のみぞ知るだけれど。

今朝の雲が記したバッテンは、私たちに気付きを促す暗号だろうか。人間の一生は刹那。寿命のうちの一日も刹那。享楽に流れてしまう大切な日々を、常にカウントダウンしながら生きているのを忘れてはいけない。

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