お正月用に貰った柚子が余った。全部お風呂に入れるには勿体ないので、昨夜は初めての柚子胡椒作りにトライした。青唐辛子(プッコチュ)は韓国の食材屋からお取り寄せ。カプサイシン効果に期待できそうな本場の辛さである。
まずは青唐辛子のヘタを落として縦割りに。スプーンで種を取り除く作業が延々と続く。この種がくせ者で、元気よく飛び散ったのが目に入った分には、「イタタッ!」と叫ぶピリピリさだ。慌ててマスクと眼鏡とビニール手袋をして、作業を継続する。
下ごしらえが終わった青唐辛子はブードプロセッサーで砕き、汁が出る程度の細かい粒にする。柚子はおろし金で皮を擦るのだが、7個使っても、わずかしか取れないのは想定外。青唐辛子が多すぎたかなと心配しつつも、少しずつ混ぜ合わせながら味を調整していく。
しかし敵はかく乱作戦に出た。味見する度に舌がしびれ、ついにヤケになって全部投入。緑の中に黄色がチラホラの柚子胡椒に、最後は塩を加減して入れながらまた味見。美味しいのか不味いのか判断がつかないまま、煮沸消毒した瓶に詰めて完成となった。
時計を見たら2時間が経過し、もう夜の9時半だ。急いで瓶を持ってスーパーに駆け込み、鯛の刺身を買って逗子のバーへ。都合よく友人たちが集まっていたので、手作り柚子胡椒の評価を頂くことにした。
「3日ぐらい寝かさなきゃダメたよ」との声もあったが、食べてみると苦さはなくて、フレッシュさが大好評。これだけで酒の肴になるほど美味しいそうだ。試しに市販のものと食べ比べると、自慢じゃないが天と地の差がある。コスト計算をすると白旗を上げなきゃならないけれど、皆の嬉しそうな顔を見られたのは勝利としよう。今朝も冷蔵庫に保存した瓶を眺めながら、夜はヒラメの刺身と日本酒かなと、ほくそ笑んでいる。
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