朝寝したい日曜日。しかし猫には曜日など関係なく、夜明けにはポンポンと顔を叩きにやってくる。ベッドの上でジャンプしても私が目を開けないと、サイドテーブルやドレッサーに飛び移って、置いてある物をガチャガチャ引っくり返す。その音も無視していると、今度はテレビの液晶画面を引っ掻くそぶり。すべて確信犯、怒られることを毎朝繰り返すスーパー目覚まし時計くんだ。
「今日は曇って寒そうだから、お布団の中がいいの」
昨夜読みかけだった本を開いて、私は1時間ほど読書モード。与六はページをめくる手を邪魔しにくるが、やがて諦めて大人しくなった。羽根布団の上にこんもりと丸くなり、小さな寝息を立てている。
声をかけると、モフモフのお腹を広げてコロリン。「愛してるよ」と言わんばかりに、うっとりと見つめる目。猫の色気に負けて本を閉じ、私も隣で布団に顔を埋める。
一昨年の7月、生後3か月で我が家にやって来てからずーっと蜜月。「男よりも猫がいい」は相変わらずで、もしかして与六は誰かの生まれ変わりなのでは?とさえ思えてきた。いつまで一緒にいられるだろう。友人の猫は20年生きたというから、与六とは一緒に逝けるかもしれないね。
ドサッと本を蹴落とす音。最後のペットで最後のダーリンは、「起きろ―!」攻撃をまた開始した。
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